お寺のヨガから感じること
凍てつく1月25日の夜、冬の寒さに凝り固まった体を広い本堂で伸ばしました。
今年もお寺ヨガが始まりました。
12月を除き、毎月25日夜7時から行う心身健康のためのヨガ。
夏には7年目を迎えます。
香の匂い、花、装飾、広い畳敷き、高い天井、仏さまが見守っておられる歴史建造物、
荘厳な祈りの空間を土台とした、慈悲深くやさしい場の力が生かされる。
身体のみならず心の凝りもほぐれ、心身ともに癒されととのう実感こそ
お寺ヨガの長所であり、価値です。
全国に普及するお寺ヨガは、お寺によっては教化活動として位置づけ、
大切に育て温めるように継続しているご寺院も多いことでしょう。
当山も開始当初から一貫して、活動の目的は「心身健康と身近な教化」にあります。
その環境は、癒しや励ましを得るに相応しいだろう空間を施し、気持ちをととのえて
リフレッシュしてお帰りいただけるお寺ヨガを目指しています。
ヨガインストラクターの北原愛さんはレッスンの締めくくりに、必ず皆さんと一緒に
今日一日ありがとうの気持ちを添えて、胸の前で手を合わせます。
ずっとこの姿勢を継続してこられている。素晴らしいことです。
これからも月一度の機会に縁あってここに足を運び、ひとときを過ごされた方が、
一人でも多く喜んでいただけるよう努めてまいります。
さて、1月はヨガを終えたあと、皆さんと隣の観音堂に移動しておまいりをします。
厄除、家内安全、心身健康、心願の成就をご祈願する時間を設けています。
皆さん、毎月様々なところからお越しになります。遠いところからお越しの方もいます。
行き帰りの道中安全は、私の切なる願いです。
皆さんお一人おひとり生活が異なり、月一度つどい同じ時間を共有しています。
日々置かれた環境により、皆さんそれぞれに心願がお有りかと存じます。
観音菩薩のもと一年の安寧を願い、ご自身の気持ちを見つめる尊い時間です。
心願叶うに大切なこととして、まずご自身の姿勢が問われます。
願うと同時に感謝の心。祈ると同時によき行動。
そこに縁が働いて、環境がととのい、つながりの連鎖のなかで成就するものと
私は仏教に学びました。
ヨガでは呼吸をともなう動作を重んじます。
北原愛さんは、呼吸を止めないよう繰り返し促してくれます。
それも深い呼吸です。意識した深い呼吸は「心呼吸」とも表現できます。
深い呼吸は、日常に意識することで、順風、逆風、いかなる時にも頼りになります。
息もできないほど大笑いすることがあれば嬉しいですが、そんな稀な機会を除けば、
生活のなかで呼吸を浅くすることは、自分にとって不安の種となり得ます。
呼吸が穏やかでない時とは、怒る時、声を荒げる時、悪い言葉を話す時、慌てる時。
寂しい時や悲しい時も、そうなのかもしれません。総じて平常心を欠く時と言えます。
意識して深呼吸。これは心に息を吹き込むことにつながります。
考えることが多く、選択を繰り返し慌ただしく行動する毎日を送る私たちは、
忘れている呼吸への意識を蘇らせる瞬間が、時に大きな救いになります。
肝心な時、はっと気づいて呼吸を確かめる「間」を自分に置くことは、
それは好転と心願成就のための小さな行いの積み重ねでもあります。
功徳の種とは、きっとこんな目立たないところにも蒔かれているのでしょう。
合掌
真福寺てらよるヨガについて








