恵みを回向する
GW、いかがお過ごしでしたでしょうか。
お天気の良い日が続き、暑くも寒くもなく、
遠出する機会もあったことでしょう。
お寺は3日に予定されていた寺平まいりが中止となりました。
これから緑の季節、高尾山麓を歩くことは大変に心地よい。
岡谷川岸のパワースポットとも言えます。
山のなかに入り、葉の音、鳥の声、川のせせらぎを聴く。
目には花や野草といった小さな命が映り、時々、近くに動物の気配を
感じることもある。
濃くなってゆく緑とそこに射し込む陽に包まれ、心身にあたたかなエネルギーが
注がれていくのを実感できる。
五感が澄み、五感が満たされる。
日常の喧噪にある膨大な情報量のなかに五感を澄ませようとも、
このような感覚を得ることはありません。
自然のなかにも相当の処理しきれない情報量があるはずだけど、
不思議とそれに害される感はないのです。
自然のなかで過ごすと、大いなる命のつながりを感じ、
そのどれもが最上の「恵み」であると思えてきます。
その恵みを感じ取り、自然の営みに還ろうとした人間は、
もとの元気を取り戻してゆくのです。
はたして人の元気とは、健康とは、人の命は、
きっと大自然の一部であり、つながっているのでしょうね。
木曽 寝覚めの床
しかし、私たち本来の日常は、日頃の生活圏のなかにあります。
山に還ったあと、再び、その生活圏へと帰らねばならない。
その日常の地にしっかりと足をつけ、あらためて一歩一歩、
一日一日を大切に歩まねばなりません。
自然からいただいた功徳、エネルギー、幸福を、
日常に「回向」させていくのです。
夕暮れを眺めて思う。きっと、すべてはつながっている。
合掌







