他宗の法事にて
先日、他宗の七回忌法事に2歳の娘を連れて参列しました。住職さんは丁寧!! 読経と法話を合わせて1時間30分近くなりました。正直には長いな~と感じる中で、お念仏が繰り返されます。
娘が50分近く静かに座っています。長時間「きちんと」していることに驚き、それが期待に変わります。
「最後まで頑張れ」と。
ですが2歳のこどもです。1時間近くなると声を出して喋るは寝転がるは。ついに落ち着くことができなくなりました。
読経中ですので注意しましたが、けしてきつくは言いませんでした。
「私のこどもへの期待からの『法事中はきちんと、こうしてなくてはいけない』」という一方的な思いを捨ててみたんです。
そしたら、こどもの良いところが、頑張った部分が見えてきました。50分も読経中静かにできたこと。きちんと座っていたこと。
私自身が落ち着いて物事を見れたのです。心から褒めてあげることもできました。
こうしなくてはいけないという形にはめた自分の考えを緩めたことで、自身が楽になり余裕が生まれ、その余裕はこどもに伝わり、その後、再びこどもは姿勢を正し、最後まで頑張れたのです。
人を見る、人から見てもらう人生、こうでなくてはならないより、「この程度で良い」という気持ちの持ちようが人間には必要なのかなと思ったのでした。
お念仏が唱え続けられる時間の中で、こどもを通じて教わることができた、ひとつの「気付き」でした。
南無阿弥陀仏。合掌