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呼吸

大相撲九州場所の最中、角界が力士の暴行を発端とした一事件に騒いでいます。

厳格な世界において、横綱力士が格下力士に対し怒りを露わにしたことの顛末。

 

この件が報道される少し前に、現在、園児と小学生の子育てをする父親である

友人がこんな話をしてくれました。

「自分に生じた『怒る』という感情について、どう対処しているか」

 

こどもの行動に対して、どうしても怒りたくなった場合、怒らねばならないと感じた際、

まずは「深呼吸という間をおく」ことを心掛けている。

そこで気持ちが落ち着いた際は、怒らないことを選択し、

別の伝え方で解ってもらえるよう努めると。

結果、大概怒ることはないそうだ。

もちろん、しっかり怒って聞かせることもあるそうだが。

 

確かにその通りと感じます。

人に対して怒り、相手にひとつのことを伝えねばならないと強く感じたとき、

自分に沸き起こった怒りの感情に乗り、そのことを伝えることがもっとも単純であり、

精神的に「自分としては明確」なのです。

しかし、そのひとつのこととは、ひと間をおいて怒りの感情を離れ、

別の方法で同じことを伝えることが必ずできるのです。

相手の精神に対して明確なのは、実はそちらの選択だったりすることが多い。

 

多くの後悔や事件とは、自分が怒りの感情に乗ってしまったがゆえに起きている。

怒りを種として悪業を積んでしまっている。

 

昔、よく学校の先生が、頭を冷やしてきなさい!と叱ってました。

人は間があるから人間なのだ、と教えてくださった方もいました。

つまり、人は「間」が大事だと。

 

私の友人が話してくれた深呼吸という間。

日常の呼吸は無意識に体がしてくれている。

乱れたときは、意識的に整えることが必要なのでしょう。

深呼吸とは、「心呼吸」いう表現もできると思います。

心呼吸の「心」とは仏心のこと。

呼吸のなかに、誰しも宿る仏性が働くのです。

 

仏教の教えにある十善戒。

その中の『不瞋恚』という戒め。

「怒りに心と行いを乱さないこと」という教えです。

 

人間は自分の心をコントロールすることが難しい。

一生、不如意であります。

人は間があるから人間。

「深呼吸=心呼吸」を心掛けたいと思います。

 

諸々の悪業は、皆、「貪・瞋・痴」による身語意より生ずるなり

                     合掌

四季を観る

秋深し。

朝晩冷え込むようになりました。

境内の枝垂れ桜、参道と本堂横のもみじは、葉のほとんどを落し寒々しい様子。

毎年、このくらいの時期から冬の到来を間近に感じます。

いよいよ冬支度、年末の心構えです。

早いものです。

 

今年の秋は、境内の落ち葉を履き片付けることでなんとなく安心してしまい、

上を見上げ、周囲を観ることを怠っていると感じます。

秋を迎え、辺りの木々はどんな具合に色づいていったのか。

この季節の醍醐味、紅葉の移ろいを見落としていました。

 

『草木国土悉皆成仏』

経典に説かれる、自然の草木にも仏性が宿るという言葉です。

 

落ちた葉を片付けるばかりで、自然が命を輝かせ美しさを増す季節を

楽しむことを逃してしまい、少し反省です。

 

辺りの様子に目を向けて、自分の感度を保ち、

四季折々を観察して楽しむことはとても大切。

日常において、見落とし、無関心が増えれば増えるほど、

後になって今年もあっという間だったと「錯覚」してしまうような気がします。

さあ、深まった秋を楽しんでから冬を迎えよう。

                     合掌

2017年11月の「言葉の力」

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異なる思考、対象に対し
双方否定するのみではなく
見方を変え受け入れて再考し
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言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

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令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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