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指導脳にふれる

6月の日曜仏教会は、青葉法話の会を開催します。

若者を中心にメッセージを発信する場としていて、今年が第4回目。

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参道の地蔵菩薩

 

6月9日(日)午後2時より。

今回は塩尻市在住、トランポリン教室TORAJAMを塩尻市と下諏訪町で運営し、

こどもの運動指導に携わる、百瀬圭さんをお招きします。

 

なぜ、百瀬さんのお話を聴きたいのか。

トランポリンのこと、その普及のことだけではないんです。

百瀬さんの心に秘めた想いが私たちの心に響き、きっと日常を照らしてくれる。

その確信のようなものが私にはあります。

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魅力的な人との出会いは、道の先を明るく灯してくれる。

そんな心温まるような喜びがあります。

初めて百瀬さんの指導の姿を拝見した時、その魅力は直感で私に伝わりました。

 

まずはご挨拶して、お話を聞かせてほしい。

すぐにそれが叶いました。お寺に奥様とお子さんと一緒にお越し下さったのです。

 

 

実は、私の妻とこどもたちは、3年以上前に百瀬さんと出会っています。

大雪の日のキャンプを終えて、駅に向かい歩いていこうとしたところ、

偶然百瀬さんが声をかけて下さり、駅まで車で送って下さったそうです。

 

「トランポリン教室を始めようと思っているんです。」

 

この時の百瀬さんは、まだTORAJAMを始める前だったのですね。

 

私の小学校1年生の娘が、下諏訪教室でお世話になっていまして、

これもご縁だと思っています。

 

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私は、人に話し伝える、また観ること見られることが寺の仕事の根底にあります。

法務や行事、そのすべてがそういうものだと思っています。

たとえば、毎年このお寺では、こどもたちの夏休みに寺子屋を開催し、

今年は第11回目を迎えます。

 

大げさにいうと、私一人で30人程のこどもたちと向き合う。

1対30。

 

伝えたいことを、どう伝えるべきか。

個に接する時、全体と接してまとまって動こうとする時。

言葉の選択、強弱、緩急、間の取り方。

態度、表情、身振り。

そして熱量。

こどもたちにとって、私のどんな姿勢が明るい導きとなるのか。

 

 

毎回、反省と課題が残ります。

寺子屋を終えたあとの片付け作業がもっとも疲れる時間なのですが、

同時に、寝るまで頭のなかでは一日の振り返りと反省を行っています。

妻にも必ず、良かった点、良くなかった点を尋ねる習慣がついています。

その反省と課題を必ず次の年に生かします。

 

つまり、大人の私はこどもたちに育てられています。

きっとこれからも変わらないでしょう。

こどもに限らずとも本来何事も一緒、いつまでも学びではないでしょうか。

 

百瀬さんと話した時、大切にしていることは教育ではなく、

「共育」だと仰られました。

私のもつ価値観と交わった瞬間でした。

 

 

私はもともと話すことを苦手としています。

知識や語彙力も乏しく、僧侶としても苦労するだろうなと。

実際にこのことに関しては欠点だらけだと、自分を客観的に見て自覚しています。

相手を見て、それがわかることも多々あります。相手は自分の鏡ですから。

 

 

運動指導をする百瀬さんは、同じく一人で多数のこどもと接していました。

なのに私とは「視野」の広さが違う。

メッセージ力も違う。

そして、圧倒的に違ったのは観察力。

指導者としての自覚が、これらの力を磨いているのでしょうか。

 

 

私は何事も、見えない「空気」というものがある程度を支配していると考えています。

話しを聞ける空気。

見ようとする空気。

さあ、動こうとする空気。

この空気を作るのは、指導者です。

 

教室のこどもたちは指導者から離れても流れるように動き、

そして、指導者を近くに見る時の表情が明るい。

そこに居て、その空気を醸したのは一人の大人、百瀬さん。

 

 

こどもたちの顔と名前はすぐに覚えてしまうし、

一人ひとりの力量、細かな現在地までもすべてインプットされている。

正直驚きましたし、感動した点でもあるのです。

 

指導者であれば当然だろ、と思う方もいるかもしれません。

しかし、このことは当然ではないんです。

けっして誰でもできることではありません。

 

よほどの努力と経験を積まれてきた人、

志をもって、熱量とともに誠実に指導にあたっている人なのがよくわかります。

そして、強さと優しさの両方が滲み出ているんです。

 

こんな百瀬さんでさえ、教室を終えたあとの車のなかは、

振り返りと反省の時間なのだそうです。

おそらく自分の弱さも知っている人なのでしょう。

 

 

今回の百瀬さんによる講話のタイトルは、

「指導脳~3,000人を超える教え子との日々~」

 

百瀬さんは、こんな話をしてくれました。

自分は幼い頃に言葉が話せず、特別な学校へ通った。

 

いまの百瀬さんを知れば、とてもそのようなことは想像つきません。

先日、百瀬さんが出演されたラジオを聞きました。

そこでこんなこともおっしゃっていました。

 

話せない子ほど、強く秘めているものがある。

 

そう、それがいまの「指導者 百瀬 圭」なんです。

私は、この男の秘めている想いが聴きたい。

指導者として大切にしている軸を知りたい。

 

この人の日々と「人間力」に触れたら、きっと日常を照らしてくれるだろう。

そういえば、こどもの成長を見守り、痛みや喜びに寄り添ってくれる仏さまは地蔵菩薩。

この人はお地蔵さんのような人なのかもしれない。

                           合掌

 

6月9日(日)

第4回青葉法話の会

14:00 ご法楽「智山勤行式」

14:10 法話 

     「寺の水」 副住職 

休憩

14:35 特別講話 

     「指導脳~3,000人を超える教え子との日々~」 百瀬 圭

15:30 終了

 

参加無料・申込不要

どなたにも聴きにきてほしいです。お待ちしております。

チラシ

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平成30年 2018年 七回忌
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平成20年 2008年 十七回忌
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平成10年 1998年 二十七回忌
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真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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