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御礼~蓮の植え替え~

このたび、10基の蓮の植え替えを致しました。

今年も松本市より小原章さんがお越し下さり、丁寧にご指導をいただきました。

関心のある方には、苗を持ち帰り自宅で育てていただければと呼びかけたところ、

多くの方がお越し下さり、蓮植えについて一緒に学び、一連の植え替え作業にも

ご協力をいただくことができました。

おかげさまで、親睦のひとときを得ることにもつながり、誠にありがたいことです。

小原先生、ご参加の皆さまには、心より感謝御礼申し上げます。

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3年前のこども達の春休み、塩尻市の郷福寺にて蓮の植え替え作業があることを知り、

私の法友であります白馬秀孝住職にお願いし、子連れで参加させていただきました。

その時に指導された方が、小原章先生。

この作業をこども達が体験させていただき、その年の春休みの貴重な記憶となりました。

私も一連の作業の様子を写真や動画を撮って残し、メモもとりました。

「真福寺に咲く蓮を見たい」

という思いがあったのだと思います。

 

苗がたくさん出来ていて、自由に持ち帰ってよいとのことでしたので、

育てる育てないの決断はさておき、三ついただきました。

 

お寺に戻り、日を置かずに蓮植えに挑戦。

自分のメモや動画などを頼りに必要なものをひと通り揃え、

いざ蓮植えの初実践。

 

初実践の結果から言いますと、

三つの苗から、多くの葉は伸びても、蓮華の蕾を見ることは叶いませんでした。

 

小原先生が時々様子を伺いに松本から来て下さるのです。

その後の成長を諦めると、水面にひとつ蕾が姿を見せた蓮を一種届けて下さったのです。

私の植えた蓮は咲きませんでしたが、小原先生の温かいお心によって、

夏に見事な蓮の花を見ることが出来ました。

大型の大賀蓮という種類でした。

 

 

さて、季節は過ぎ行き、冬を越し、真福寺で行なう初めての植え替え。

やはり小原先生はお越し下さいました。

泥の中にある蓮根の具合は器を返してみないとわからない。

郷福寺さんで初めて見た蓮根の姿が見れるのだろうか。

 

結果をいうと、すべての蓮根は腐っていました。

原因は、小原先生より寒さ対策が必要だったと教わりました。

 

まもなくして、小原先生は真福寺で蓮を育ててほしいと4種の元気な

苗を届けて下さったのです。

その数9基。小原さんと蓮植えを行ないました。

 

その夏に咲いた蓮の数、なんと37輪。昨夏は見事でした。

一輪一輪は4日で散ってゆきますが、7月の終わりからお盆過ぎまで、

ながく美しい蓮の花を見ることでき、多くの方がお寺に咲く蓮の花と出会い、

大変に喜んで下さいました。

 

 

蓮の成長観察をしていて思ったことがあります。

蓮は最初に出る葉も、その後に水面からまっすぐ伸びる芽、成長する蕾、

やがて咲く花、花弁が落ちたあとに膨らむ実、実を落としたあとの花托、

そのすべてが美しい。

多くの人を魅了する蓮の花は、神々しいほどの高貴な美を放ちます。

その花の香りに誘われてやってくる蜂たちもまた、蓮の美に欠かせぬ存在かと。

そして、蓮がまだ姿見せずにいた「泥」のなかも美しいものに思えてくるのです。

 

蓮の成長に欠かせぬ栄養は、この泥にあります。

「泥多ければ 仏大なり」

 

 

蓮の成長観察、身近に見た蓮の花に、日々励まされた昨夏でした。

この冬は一年前の結果を活かし、小原先生のご指導により寒さ対策。

一冬を越し、このたびの植え替えには、たくさんの立派な蓮根に出会えました。

みなさんとその姿を共有し、参加の皆さんは蓮の苗をお持ち帰りになられました。

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ぜひ、ご自宅で蓮の成長観察に挑戦してほしいと思います。

それぞれ土と肥料は違いますが、「浴びる日は一緒」です。

咲くも咲かぬも、ぜひ観察を共有したいと思います。

 

願わくは、この夏、咲く花に出会えた喜びを共有したいです。

これも蓮という名の「ほとけ」からいただいたご縁ですから。

                         合掌

 

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(追伸)

お世話になっている小原さんを蓮の先生とお呼びしていたところ、

私は先生ではありません、蓮の愛好家です、と。

 

しかし、後から知った話では、元小学校の先生でありました。

花の大好きな学校の先生。

 

昨年、小原先生が言って下さったお言葉が嬉しかった。

蓮の他に、境内に様々な花の苗を届けに来て下さり、

「真福寺を『花の寺』にしましょう」と。

それまで花に関心のなかった私。

小原さんの温かなお気持ちがとても胸に沁みました。

 

ありがとうございました。

希望の子たち

このたび、地元中学校の卒業式に出席しました。

 

3年前、入学と同時に全世界は新型コロナウィルス感染が拡大。

日本でも未知のウィルスの急拡大により緊急事態宣言が発出され、

入学直後に学校は2か月近い休校を余儀無くされました。

 

3年間、常にコロナウィルス「感染対策」とともに学校生活を送り続けた、

「コロナ世代」と呼ばれる子たちです。

 

いくつも感染の波がやってきて、先は見えず、幾度と不安になったことでしょう。

学校も家庭も、長いトンネルのなかにいながら希望を持つことは大変だったと思います。

 

 

私はこのように想像していました。

3年間のなかで心満たされることはなかったのではないか。

新しい生活様式と学習システムの変化に、不満ばかり溜まっていたのではないか。

 

しかし、生徒とともに過ごした先生方のお話、さらに卒業生、在校生の話を聞くと、

その想像の中身は、大人である私の勝手な思い過ごしであったと気づかされました。

 

卒業する子たちが、この3年間に育まれたもの。

工夫する視点、創造力、忍耐力、対応力。

そして、優しい心づかいと認め合いの精神。

 

その当時の自分たちと比較するのはナンセンスですが、

卒業式の立ち居振る舞いと言葉のひとつひとつに、随分と大人に思えました。

正直、卒業生の姿、マスクを外したその表情に感動をおぼえました。

この世代の子は、仲間とよく「協力」して、よく「発想」を膨らませて、

自ら「希望を見出そうとした」子たちなのだと感じます。

 

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大人たちはよく争った。時に人を傷つけた。

大人は自分達でルールを作っていながら、よく不満を漏らした。

 

こどもたちは、本当によく耐えた。

こどもはマスクの下に笑顔を見せ、よく明るく過ごしてくれた。

 

長いトンネルから抜け、希望の光が射そうとしています。

少し世界は変わってしまったけれど、

このようにして過去より時代は変化してきのだと思います。

 

コロナ禍に失ったものもあるけれど、感謝すべき、気づくべき視点があることを

人はこれでもか、というくらい教えられました。

大人がこどもたちから気づかされたことも多かったはずです。

 

 

この3年間を経験して巣立つこどもたちに、心からおめでとうの言葉を。

そして、これらの経験は、これからの人生で必ず活かされる日がやってきて、

また、いつか友と学び舎を振り返り、笑って語り合える日もやってくるでしょう。

 

素晴らしい成長とご卒業おめでとうございます。

                        合掌

黄金の鐘

このたび、SBC信越放送「ずくだせテレビ」の取材撮影がありました。

 

取り上げられたのは、なんとなんと、本堂の釣鐘。

 

除夜の鐘でお馴染みの真福寺の梵鐘は、毎朝5時半に突くことを日課とし、

日中ご参拝の皆さまにも自由に突いていただいております。

 

釣鐘(「半鐘」と呼びます)はというと、これは法要の始めと終わりを知らせる時、

ご葬儀の始まりを知らせる時、つまり法儀でしか突くことがありません。

檀徒の皆さんでさえも、本堂の半鐘の存在をご存じない方が多いと思います。

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諏訪の民話を集めた本、『諏訪のむかし話』、この半鐘(14世教順代ー江戸時代)を

題材にしたであろうお話(タイトル「黄金の鐘」)が登場します。

お話は真福寺が高尾山麓寺平にあった頃、さらに大昔の話。

この本はいまから45年も前に発刊されたものです。

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天竜川の底に光るものを救い出すと、さびついた鐘だった。

南無阿弥陀仏と唱えると鐘に刻まれた阿弥陀様のお姿がまぶしく光る。

たいへん美しい音色が村に響く。

ひとつ突くと災いに遭わない。

ふたつ突くと病気にならない。

みっつ突くと、家族仲良く暮らせる。

よっつ突くと、家は大金持ちとなる。

村人は喜び、一日中、村に鐘の音が響き続ける。

すると、その村は・・・。

 

というような話なのです。

 

 

実は、この半鐘に興味関心を寄せられたことは、私の記憶のなかにはありません。

もちろん、取材により半鐘がクローズアップされるのは初めてのことでしょう。

 

放送日は3月10日。

番組表「ずくだせテレビ」を要チェックです。

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この他に、「弘法大師ご誕生1250年記念」特別御朱印の取材も

いただきました。

令和5年の一年間、毎月21日限定でお授けしている特別御朱印は、

お大師様のお姿に、お大師様の残されたお言葉を書き添えます。

お言葉は月ごとに替わり、解説を添えてお渡ししております。

 

筆になれていない私は、カメラを向けられながら字を書くということに、

いままで経験したことのない感覚の緊張に陥っておりました。

何事も体験してみることですね。

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御朱印にある弘法大師は、

私が平成13年に京都智積院で修行をしていた当時、

写仏の講義で描かせていただいた修行大師のお姿です。

最後、お大師様のお顔に筆の先で眼を入れた時の感動はいまでも忘れません。

 

いまは四国八十八ケ所霊場の御朱印掛軸となっているそのお姿を写真に収め、

御朱印帳サイズにあわせて縮小印刷してあります。

弘法大師御影

 

特別御朱印をご希望の方は事前にご連絡下さい。

本堂に祀られる弘法大師のお近くまでご案内し、1枚300円でお授けします。

 

毎月21日は、午前9時から恒例行事「写経体験会」がございますが、

参加し写経をお納め下さる方には、初回のみ1枚差し上げております。

 

祖師の記念年に報恩謝徳の意を表し、布教活動をすすめながら、

お大師様とともに歩む一年にしたいと思っております。

 

 

取材いただきました、田中優志様、アナウンサー尾関雄哉様はじめ、

信越放送局の皆さまありがとうございました。

                      合掌

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4月日曜仏教会のご案内-終了しました

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盛大に開催されました。

喜びの声もたくさん頂戴しております。

ご来場の皆さま、ご協力いただきました方々に

心より御礼申し上げます。

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大勢の方が花御堂に灌仏をして下さいました。感激です。

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フルート演奏者の小口郁子さん、黒子に徹し演出の重要な役目

担って下さった小口高司さん、本当にありがとうございました。

 

お釈迦さま御生誕慶祝花まつり

夜桜フルートコンサート

 ~声明も交えながら~

4月23日(日)18:30~19:40

フルート 小口郁子さん(岡谷市在住)

声明   副住職 小林照宏

□入場料 500円(小学生以下無料)

□申込 電話・LINE など (定員80名)

□特典(前日までにお申込みの方)

 ・MAMAMI舎さん「花見おはぎ」

 ・副住職手書き法語入り「散華」

フルートと仏教音楽声明の共演もご期待下さい!

 

境内は見頃の枝垂れ桜を「ライトアップ」します。

本堂では釈迦誕生仏「花御堂」を飾りますので、

お釈迦さまに手を合わせ甘茶を灌いでいただき、

ご自分でも甘露を味わってみて下さい。

3年ぶりの真福寺でのコンサート、夜桜を眺めにぜひお越し下さい。

※出来るかぎり、前日までのお申込みをいただけると嬉しいです。

チラシ

2023年3月の「言葉の力」

忘れるな あすなろの心

卒業おめでとう
毎日ひのきになろうとした
あすなろの気持ちを忘れず
自らをよりどころとして

月別一覧

今月の「言葉の力」

忘れるな あすなろの心

卒業おめでとう
毎日ひのきになろうとした
あすなろの気持ちを忘れず
自らをよりどころとして

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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