夏の終わり
全国的に猛暑が続く夏。
諏訪地方においては朝晩涼しくなり、秋の気配。
【8月15日】
<諏訪湖湖上大花火大会>
諏訪湖花火大会に行ってきました。
地元、全国各地からの大勢の客で賑わっておりました。
毎年心配される天気。今年は雨の不安を感じさせぬ好い天気でした。
また、上空にはほどほどに風があり煙が流れ、素晴らしいコンディションで、
諏訪自慢の最高の打ち上げ花火を見ることが出来ました。
<平和の鐘>
正午には平和の鐘が住職、総代様により打鐘されました。
戦後70年の節目。
争いを始めたのは神でも仏でもなく人。
争いをやめたのも人であります。
和を築き、そして保つことは、人と人が許し合い手をつなぐことでしか出来ません。
【8月16日】
<灯ろう流し>
岡谷の諏訪湖畔で行われた第65回精霊供養灯ろう流しに行ってまいりました。
岡谷市仏教会寺院出仕により諸精霊の供養をいたしました。
湖上を流れる一千の灯篭のやわらかな灯りに、有縁無縁の隔てなく御霊を偲びました。
【8月17日】
<ご先祖さまをお送りする小さなコンサート>
19時より本堂でナイトコンサートが開かれました。
毎年夏の送り盆恒例の先祖供養と安らぎの行事です。
今年はフルート(伊東美紀氏)とピアノ(新居美穂氏)の演奏をいただきました。
懐かしくもどこか切ない曲に心洗われる一夜となりました。
お堂で耳を澄ませると外から秋の虫の鳴き声が聞こえてきます。
途中から雨音に変わりましたが・・・。
この頃になると、もう夏も終わりなんだなあと感じます。
絵を描き続けて65年~作品集出版記念画展~
小松秀徳展
檀徒総代をお勤めくださっている小松さんが絵画展を開くことになりました。
小松さんには昨年秋、真言宗智山派長野青年会の僧侶が篠ノ井の長谷寺にて厳修した被災地復興祈願柴燈大護摩供法要に参詣いただき、なんとその法要の様子、ご本尊の不動明王と山伏姿となった僧侶たちの様子も描いて下さっているとのことであります。
長きにわたり描き続けた50点を超える作品が展示されるそうで、お目にかかれることを今から楽しみに待ちます。
■10月8日(木)~10月11日(日)
■午前9時~午後5時
■岡谷市カノラホール
施餓鬼会法要厳修
8月5日10時より、施餓鬼会法要がございました。
大変暑いなか、多くの檀家様がご供養に参列されました。
本来、施餓鬼とは年中いつ営んでもよいものなのです。
しかしながら多くは、夏のお盆に近い時期、7月8月に行われているようです。
当山では毎年8月5日。
この施餓鬼が終わると、いよいよ各家お盆を迎える支度となります。
焼香、供養のなされた新盆塔婆、先祖代々塔婆を自宅に持ち帰っていただき、ご先祖さまと過ごすお盆のうちは清浄なるお仏壇、精霊棚、仏さまにお供えします。
そしてお盆明け、ご先祖さまをお送りする16日にお墓参りをし塔婆をお供えいただくのだと、この地の風習を住職から聞いております。
どうぞ仏さまからいただく安らかなる心とともに、穏やかなお盆をお過ごしください。
時に厳かに、時に和やかに。
合掌
御嶽山
本宗長野南北教区青年会は、10月1日に御嶽山噴火災害犠牲者の一周忌供養を営みます。
8月6日、現地視察を行いました。
最初に立ち寄ったのは大滝村松原スポーツ公園に設けられた献香所。
次に、そこからさらに40分ほど車を走らせ、田の原天然公園に設けられた献香所に向かいました。
田の原天然公園とは、御嶽山7合目(標高2000m)に位置しており、御嶽山の山肌が間近に迫ります。
ここが、我々が実際にご供養をさせていただく予定としている場所であります。
連日、不明者の捜索にあたる多くの消防隊、自衛隊、県警の姿がありました。
各局の報道陣が捜索隊の帰りを待ちます。
そこには静観せざるをえない無言の緊張が張りつめておりました。
そしてこの日は、災害対策本部より再捜索打ち切りが発表された日となりました。
合掌
汗だくの夏休みこども寺子屋
7月30日(木)、28名の小学生が集まり第2回目の夏休み寺子屋が開催されました。
昨年は客殿を主に使用しましたが、今年は休憩以外は本堂で過ごしました。
堂内はとにかく暑かった!こども達は汗だく。
ポット2本に用意した麦茶をこども達はがぶがぶと飲みほしてしまい、あわてて追加。
様々な課題をすべて本堂でこなすため、急いでの堂内模様替えを数回行いました。
私だけではどうにもならないので、こども達に手伝ってもらう始末。
結果、協力しながら一体感が追及できて良かったと思っています。
そして、こども達に協力を求める際の「伝え方」は、常思うことですが勉強になります。
■どういう言葉使いとトーンを用い、どういう順番で説明するか。
■一度にいくつまで伝えることが適量か。
■大勢のこどもに一斉に動いてもらう際のイメージと安全は的確か。
こちらが伝え方の工夫、努力をしないと、こども達の楽しむ気持ちを大切に保ってあげることができません。
そして何より、集団行動において時間を守ることの達成につながりません。
主催側はすごく勉強になります。
まさに、こどもと大人が一緒に修行し、一緒に成長を目指します。
「寺子屋の醍醐味ここに有り」と言えます。
完成した仏画を内陣に供え飾り、日程最後のこども法要にてお焼香をしました。
地蔵菩薩、観世音菩薩、不動明王の写仏と色付けの様子。
強い希望により、弥勒菩薩のデッサンに挑戦するこどももいました。
境内でスイカ割り!
楽しいおやつの時間。「いただきますの心」を伝える機会です。
「戦後70年の時」 NPO法人腹話術友の会 堀内一光さんの戦争体験を拝聴しました。
暑い堂内で座禅に取り組みました。汗だくです。
全日程、みんな明るく頑張ってくれて安心しました。
毎年の夏休み、こども達の成長と向き合いながら、年々体力が衰えていると感じる四十才手前の自分自身に対し、
強烈にゲキを飛ばして頑張ろうと思います。
最後に、6年生のみんなは今年で修了となります。
「中学生も来れますか?」
と聞いてくれた6年生、ありがとうございます。
もちろん、参加して下さい。
お手伝い、小学生のサポートを学ぶスタンスで活躍して下さい。
楽しく修行!
合掌
2015年8月の「言葉の力」
お盆~安らかなる心をともに~
お檀家さまへ
とても暑い日が続いております。
夜も寝苦しく・・・。
さて、8月に入り、真福寺は5日の施餓鬼法要に向けて準備におわれます。
みなさんの自宅においても、お盆にご先祖さまをお迎えし供養する設えを始めていただく時期がまいりました。
13日が盆入りですが、早いご家庭ですと7月中よりお仏壇を綺麗にして、玄関から家内の掃除をいつもより丁寧にされることと思います。
あわてることなく少しずつ整え、穏やかな気持ちで盆を迎えましょう。
お仏壇のないご家庭もあろうことかと思いますが、心にご先祖さまをお迎えし、亡き人を想い慈しむ盆期間を大切にお過ごし下さい。
しきたりなど地域によりさまざまです。宗派によっても異なることが現実にあります。それにとらわれ過ぎずご家族の負担にならない程度に整えて、お墓を綺麗にしてお参りし、安らかにご先祖さまをお迎えできると良いと考えております。
盆の準備にお迷いの方は次を参考までにご覧ください。
暑いなかですので、みなさんがお体を悪くせず元気であることにより、ご先祖さまが安心することが第一ですよ。
ご自宅に準備をしましょう
◆精霊棚
お盆の飾り付けには精霊棚と盆提灯などがあります。
※丁寧にはお仏壇から位牌を取り出し、お仏壇前に改めて精霊棚を設けて飾りつけ、そこに位牌をおいて供養する形、地域によりしきたりがあります。
しかし「絶対」ではございません。これは負担ともなりますので、常日頃の通りにお仏壇を礼して供養差し上げることで充分なのです。
◆盆供
お盆のお供え物、供物のことを「盆供」と言います。お盆に行う供養のことも同じく盆供と呼びます。
◆迎え火と送り火
お盆の入り(8月13日 ※異なる地域有り)には、「ご先祖様が迷わずに帰って来られるように」という気持ちをもって、玄関前を照らすよう迎え火を焚きます。
お盆さまお盆さま この明かりでおいでなしておいでなして♪
お盆明け(8月16日 ※異なる地域有り)には、ご先祖様を丁寧に送り出すために玄関前で送り火を焚きます。
お盆さまお盆さま この明かりでお帰りなしてお帰りなして♪
(諏訪地方は白樺の皮を焚いているご家庭が多いです。)
飾りつけとお供えもの
◎精霊棚
お盆に用いられる祭壇
(前述のとおり、お仏壇を丁寧に整えていただければ充分ですよ。)
◎盆花
●精霊棚の網に逆さに吊るす花 代表的なもの:ほおずき
(花瓶で綺麗な仏花を供えることで充分ですよ)
●禊萩(みそはぎ)の葉を束ねてお供えする 代表的な盆花のひとつです。
盆供、飾りの清めに使われていたことから、ミソギハギとも呼ばれていた。
実際に萩に綺麗な水をつけて祭壇、仏壇、盆供のお清めに使っております。
※丁寧には、蓮の葉に水を注ぎ、ナスやキュウリを細かく刻んだもの(精霊への施食)を添え、そこに禊萩を供えます。
(綺麗な器にお水を注ぎ、そこに萩を供えていただくことでも充分ですよ)
◎馬と牛
お位牌の前に供えます。
馬はきゅうりで作ります。早くお家に帰ってきて下さいとの気持ちをもって供えます。
牛はナスで作ります。ゆっくり過ごして下さいとの気持ちをもって供えます。
(それぞれの足は割り箸を用いていただけたら充分ですよ)
◎盆提灯
お盆のみに飾られます。※新盆は白提灯が主です。
ご先祖様を迷わす迎えるための灯りです。
ご心配なことなどお有りでしたら、遠慮なくお寺にご相談下さい。