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片倉兼太郎家憲

1月の言葉の力には、岡谷製糸繁栄の一時代の礎を築かれた先人、

初代片倉兼太郎氏の家憲を紹介しています。

『己に薄うして人に厚うする事』

 

神仏を深く敬ったとされる初代片倉兼太郎は有数の神社仏閣に御寄進をされ、

出生地川岸村の檀那寺であった当山も、寺門興隆の為に誠に厚い支えを賜ったそうで、

そのお陰が今日まで継承されているのだと聞いております。

 

お寺の廊下には家憲が大きく貼られていて、一族の「精神」が常に目に留まります。

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初代片倉兼太郎は、

「本業に精進し、漸次(物事の移り変わり)時をみて進んでいけば、

牛の歩みのように遅くても、いつか必ず彼岸(目的)に達する」

と伝えらたそうです。

 

まず本業に精進というのは、家憲の内容からすると、自分の日々従事する仕事を

「天職」として授かった事と受けとめ、真摯に務めを全うすることを心得としています。

 

そして、己に薄うして人に厚うするとは、まさに仏教でいう「利他」の精神です。

自分本位ではなく、他人の喜びや成長をまず先に考えること。

しかしながら利他は「自利あっての利他」でもあるため、己を高めないことには

人の満足、利他の成就はありません。

 

私がいまの仕事や使命によって人様のお役に立てるようになるには、

全くもって足らぬことばかりで、まだまだその道のりは遥か遠い。

今年も学びの経験多き一年にするのだと、自らを励まして精進します。

牛のように歩みが遅くても、目的に向かい努めてまいります。

                                 合掌

護摩法要厳修ー疫病退散

1月4日午前10時より、観音堂において新春厄除聖観音初護摩供法要が

厳修され、厄除け、各願主様のご家内の安全と所願成就を祈願致しました。

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昨年、私達は令和最初の年明けに世の安寧を願い、また東京オリンピック開催を

夏に迎えることなど、明るい話題のなかにその年への期待を膨らましていました。

しかしそのすぐ後、未知のウィルスが世界中を脅かす未曾有の事態に陥ったのです。

 

第一波、二派、非常に大きな第三波。

一年経とうとする今も、コロナウィルス感染の苦難から抜け出すことが出来ずにいます。

コロナ禍に失ったものが多くあるなか、得たものや新しく生まれたものもあります。

働き方の面、日常生活の面、一年のうちに世の中が一変しました。

歴史上にあった数多の転換期。それに近いものが再び迫っているのだと感じます。

 

この間に苦しみ耐えている人達、命をかけておられる人達が事実大勢いらっしゃいます。

このたびの護摩法要では、早くこの疫病苦の闇から脱却させてほしいと聖観音菩薩に

重ねてお祈り申し上げました。

この先は待つばかりもいられません。

禍を転じるのだという意思をもって、ひとつ、ふたつと、冷静に行動を起こしていく、

恐れに支配されるだけではない、そんな光射し込む年でありたいと思うのです。

                                  合掌

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京都総本山智積院の不動明王ご宝前において護摩祈祷加持された

疫病除のお守りが、このたび檀信徒皆様方に授与されました。

迎春 辛丑

令和3年西暦2021年新春を迎えました。

今年の初詣は新型コロナウィルス感染拡大防止の為、全国の寺社が参拝者の集中を防ぐ、

あるいは感染リスクのある接待や催しを取りやめるなど対応策を講じております。

新しい年を迎えてもなおコロナウィルス感染が収束に向かう兆しが見えず、

年始早々この話題を冒頭に書き込むことに一抹のさみしさを感じます。

迎春

 

昨年、コロナウィルスの世界的蔓延により世の中が一変しました。

たった一年足らずのうちにいままで変わらなかったものが変わり、

常識では有り得なかったことが極日常化していく様に正直戸惑っておりました。

世の中の変化に伴い、いよいよ寺院の在り方も見直され始めています。

しばらくはウィルスとの共存を覚悟しつつ、この先のお寺について考え深めていく

時期を迎えているのだろうと思います。

 

未来への希望を捨ててはなりません。

世が明るく変わることが感じられる一年を願い、一日一日を大切に重ねていくべきです。

私は天台宗の宗祖最澄上人のお言葉が好きです。

『一隅を照らす』

人に任せて世の中が明るくなることを望んで待つだけでは駄目です。

皆置かれているそれぞれの立場で「自分の身の丈」で輝くことが大切です。

身の丈でよいのです。個々が自らの小さな明かりを精一杯灯したその先に

世の大きな明かりがあると思うのです。

 

過去への感謝を捨ててはなりません。

人間は出来ることより出来ないことの方が多いのです。

自分の出来ない多くのことを、他の何処かの誰かが努めてくださっています。

命がけの方も大勢いらっしゃったはずです。

これからも変わらないであろう事実です。

『おかげさま』

私達が多くの「お陰によって」生かされていることは、この世の不変の真実です。

 

身のまわりの事をひとつひとつ受けとめながら世情を注視しつつ、

まずはこの一月を大切に過ごしてみましょう。

自分の小さな蝋燭を灯し、おかげさまと思える日を一日でも多く重ねたいと思います。

 

多くの笑い、出逢い、まなび、

皆さまにとって悦び多き年となりますことをご祈念申し上げます。 

                                                 合掌

月別一覧

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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