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響き~そこに喜びがあるか~

本当によいものとは、人を介して拡がっていく。

一人で多くに拡げるには「限界」がある。

 

ここで言う限界とは、よいものをよいままに保つという意味での限界です。

例えば、自分のもとに大変価値のある「鐘」があるとします。

その鐘の音をより遠くまで、より多くの人に響かせたいとするならば、

よほど強く打つ必要があります。

 

しかし、鐘とは強く打ちすぎると、よき音色を損なうものです。

鐘を打つ本人がもっとも近くでその音を聞くこととなります。

さて、どちらを選びますか。

鐘の価値を広く知らしめるために、より大きな音を鳴らし遠くまで響かせますか。

それとも強弱の塩梅によりその鐘の「もっともよい音」を知り、その強さで打ちますか。

 

この時に重要なことは、本人に苦がないこと。

もっとも近くにいる本人が良い音を実感し、そしてそれを信じていることです。

「自分自身が喜べているか」

という一点は、けして曖昧にしてはいけないことです。

こういったことは、例えた鐘に限らず、何事も同じではないでしょうか。

 

「自己満足」とはどこか否定的に捉えられがちですが、実は大切な要素。

 

他人の反応に精神をすり減らし過ぎて、自分自身の満足が置き去りに

されている風潮があるように思えます。

それはきっと不満を溜めるもととなり、気がつけば大切にすべきであった他人を

批判したりしているものです。

 

無理をし過ぎずに、まずは「自分満足度」を見つめ直すことも大切でしょう。

そして、自分がよいと思えるものを身近な人から急がず丁寧に届けていく。

簡単に遠くに、広くに、そして速くつながることが可能になった世の中だからこそ。

 

本当によいものは、きっと「人を介して」拡がっていきます。

価値は人により守られ、その価値を求める人達と不思議とつながるものだと思います。

何事も自分ひとりで背負いすぎることなく、緩みすぎず張りすぎずに、

ささやかな喜びを実感しながら過ごしたいものです。

                            合掌

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秋季寺平を歩く~祖師団参~

真福寺発祥の地とされている高尾山麓寺平を皆さんとお参りしました。

5月に予定されていたお参りは急遽中止となり、今回こそと願い当日を迎えました。

天候にも恵まれ、私のこども達も含め19名で登りました。

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600年も昔に仏を祀ったお堂があったと伝わるこの場所には、

現在、真言宗智山派の祖師である興教大師の石像が祀られております。

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私が初めてここをお訪ねしたのは2016年のこと。

祖師像まで辿り着くための道がなく、辺りに詳しいお檀家様の先導をいただくことで

やっと場所を知ることが出来ました。

その後は木々に道標となる紐を結び、快く同行して下さるお檀家様のお陰もあり、

折あるごとにお参りを重ねてまいりました。

一方で、この山は安心して歩き進めるような参道ではなかったことから、

普段地元の方でさえ立ち入らないことが納得でき、そんな山中におられる

祖師をどこか寂しく感じておりました。

 

ところが昨年間伐がされたことにより、辺りは陽が射し安全に歩ける道が拓けたのです。

以前は大勢では難しいと考えていた寺平まいりでしたが、これでお檀家様にお声掛けが

できると思い、それを楽しみにしながら、一層祖師へのご挨拶まいりを重ねてきました。

 

お寺の行事としてここを訪ねるのは果たしていつぶりなのか。

既に他界された御住職様方がどのようになさっていたのか、その記録はございません。

このたび団参という形をもって祖師をお訪ねすることが叶いました。

 

秋の自然を目にして喜び、言葉を交わしながらマイペースで進む山歩きの醍醐味。

身も心も爽やかなエネルギーに満ちていきます。

寺の先師、この地域の先人、ご先祖様方の信仰の始まりであった聖地に、

長い時を経て、再び大勢の方が足を運んで下さったこと大変有り難く思います。

祖師のお姿が皆様の心に残って下されば嬉しく、今後も多くの方がここにおられる

興教大師覚鑁上人とご縁を結んでいただけたら幸いです。

                             合掌

寺平

次回は来年5月の日曜仏教会において春季寺平まいりをご案内致します。

また、参加された篤信のお檀家様が再び彼岸花を植えて下さいました。

数年後の花の姿を楽しみにしております。

11月日曜仏教会のご案内-終了しました

家のソナエを学ぶ~自助という自利~

日頃過ごす家のなかに防災意識を共有するための勉強会。

有事の際に家族に働く自助知識の蓄え(自利)がやがて利他の視点へ。

まずはハザードマップの視点から我が家を見てみましょう、

11月14日(日) 14時 客殿

内容

☆ハザードマップから知る家庭のソナエ

☆ワークショップ

 ①サバイバルブレスレット製作

 ②防災用品の使用体験

※お子様も取り組める内容です

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サバイバルブレスレット

素材は丈夫なパラシュートのロープ

手首に付けるサイズが伸ばすと3mにもなります

 

◇講師:防災士 宇佐美智也氏 (株式会社アイ・コーポレーション)

◇定員:5家族様 (お一人様、ご友人との参加も可)

◇参加費:500円  (小学生以下無料)

防災士から学ぶ、家を守る「自助」の備えと行動。

事前にお申し込み下さい。

2021年10月の「言葉の力」

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善悪の評価から離れ
自我を離れたところで
重ねる善き行い

月別一覧

今月の「言葉の力」

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善悪の評価から離れ
自我を離れたところで
重ねる善き行い

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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