2017年4月の「言葉の力」
誰もが例外なく
戻ることのない「いま」を
積み重ねている
彼岸供養
今年の春彼岸は、お中日の寺行事「春彼岸のつどい」に参加された皆様と
腕輪念珠づくりを楽しみました。
腕輪念珠づくりの醍醐味は、シンプルな手作り感を味わう楽しみと、
楽しいひとときのなかにある、ほどよい緊張と『専心』だと思います。
そしてオリジナルの念珠の出来上がりは嬉しいものです。
自身、過去にひとつの腕輪念珠(頂きもの)を大切に
何年も身につけておりましたが、とある宿泊先で失くしてしまったことがあります。
残念であり、以来、腕輪念珠はつけておりません。
最近では、老若男女多くの方が腕輪念珠をつけているのを見かけます。
なかには大切に肌身離さず、という方もいるのでしょう。
腕輪念珠づくりは自分の為のものでなくてもいいのです。
あの人のために、ご家族のために、そして大切な亡き人のために。
心込めて作ったものを亡き人のもとにそっとお供えしておくことも良いことです。
穏やかに進める手作りのなかに、誰かを想う。想像する。
その「想う」という行為こそが供養になると思います。
手にしたものがお念珠であれば、きっと安心と功徳もあることでしょう。
合掌
お別れの季節に
卒業式を迎える時期となりました。
良き友や恋する人との別れ、先輩後輩との別れ、師との別れ。
愛別離苦と感じる人もいれば、その逆も然り。
教員や保育士の人事異動を新聞掲載に知り、我が子がお世話になった先生方との
親としての別れもここにあります。
それが仕事だから、と言われればそれまででしょうが、
こどもを親とは違う視点で観察しながら、見守ってくださっていた先生方には、
感謝を伝えてお別れしたいものです。
「仰げば尊し」という曲。
今では卒業式に歌う学校は少ないようですね。
先生から成長させてもらったのは、ともに過ごしたこどもだけではなく、
親としてもいくつも「気づき」をいただきました。
日々かけていただいた言葉や文章によるメッセージなど。
去られる先生方には、まだ幼いこどもに代わって親が感謝申し上げなくては。
合掌
2017年3月の「言葉の力」
卒業の季節 別れの時
自分の進路を固く信じて
歩む力 生きる力を