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夏休みこども寺子屋~初のお泊り~

今年の寺子屋は記念の第10回目。

初めての試みとして、お寺に泊まることと野外プログラムを企画。

 

午前中はこどもたちと真福寺の発祥地、高尾山麓寺平へ。

地域のこどもを寺平に連れていくことは、私の念願でした。

日頃から寺平まいりを大切に思って下さる方のサポートがあり、

また、他にもこの企画に理解を下さった方々が同行して下さったおかげで、

祖師覚鑁上人像までこどもたちを無事に連れていくことができました。

山中に佇む祖師の姿と聖地の空気にふれ、こどもたちは何を感じたでしょうか。

お像に向かい手を合わせるこどもたちの姿をみて、少しばかりですが、

地域の先人に対して報恩の誠を捧げることができた気がしております。

集合写真

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山を降り、まずは最初の集合場所であった東雲閣を目指しました。

そこで終了ではなく、その先のお寺まで歩いて向かいます。

体調を崩す子も想定し、列の後方から車一台着いてきてもらいました。

 

途中、白山大権現で6年生が滝行を体験。

みんな大興奮でした。

そこは昔、この地域の修験の方の行場であったと考えられます。

 

無事、予定時間にお寺に入ることができ、心の底から安心し、

そして充実した喜びの気持ちでいっぱいになりました。

 

 

さて、お寺に到着してからのプログラムは次のとおりです。

 

・智山勤行式をお唱えする練習

・昼食(天ぷらとおそうめん)

・お昼寝

・灯籠の絵入れ

・寺シネマ「おいしい給食」

・夕食(カレーライス)

・キッズヨガ

・寺夜市と花火

・就寝(21時30分)

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[二日目]

・起床(5時30分)

・勤行 「智山勤行式」の読経

・熊野神社でラジオ体操

・掃除

・座禅

・朝食(おにぎりと豚汁)

・発心式

・解散(8時30分)

 

朝勤行の様子(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=N7bozR6yb0g&list=PLk73RwisBvX93rPJicG7AUHzwASMqx-pp&index=1

 

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友だちと一緒に知らないところに泊まる。

このワクワク感は、私の幼き頃の記憶として、いまも思い出すことができます。

非日常であるお寺で一夜過ごすのなら、こどもたちの心の刺激はなおさらでしょう。

 

21時30分に就寝とありますが、

大人の思い通りにこどもが寝付くことはありませんでした。

「怖い話をしてほしい」

と、私のところに男子が何度もやってきて、その都度断りました。

本当に眠れなくなるから・・・。

 

 

夜10時前、男子の部屋はいまだ騒がしく、

少しだけ、怖がらせてみたところ、

少しだけのつもりが、男子すべて撃沈し、すっかり静かになりました。

 

しかし、夜はそれで終わりではありませんでした。

私のところに妻がやってきて、男子がまたしゃべりだしていると。

眠れない子が隣の子を起こし、それが連鎖して騒ぎとなり、

広間に眠る女子が怒っているというのです。

その時、23時30分。

 

「静かにしろ!」

注意してくれたのは、中学生サポーター。

 

日付が変わる頃、私が男子の部屋に張り付くことに。

いよいよ私が先に眠るか、男子が眠るかの根比べ。

 

やっと男子の話す声が途絶えたのは、夜中の1時近く。

 

 

二日目、さわやかな朝を迎えました。

前の晩、就寝前の挨拶に伝えたこと。

「朝5時30分に、3分間かけて六つの鐘を打つので、

六つ鳴り終わるまでに起きて、すぐに布団を片付けましょう。」

 

 

ところが、こどもたちが起きてきたのは、その一時間も前のことでした。(笑)

 

「しょうこうさん、外で遊んできていいですか。」

 

日の出前から、お寺にこどもの元気な顔がたくさん見れて、

明るい声に溢れ、私は幸せを感じました。

 

 

こどもたちとの朝勤行、これも私の念願でした。

朝の一斉清掃も、こどもが健やかな心を育むにはとてもよいと考えます。

 

お寺にこどもを預かり、ともに食事を採り一夜を過ごすことは、

今後のお寺にとって大切な教化活動になっていくと思います。

毎年でもそうしたい気持ちはあるのですが、我々の負担も大きいため、

5年に一度、節目回に開催するお泊り寺子屋とします。

 

 

お寺の環境、歴史を活かし、仏教の教えを土台とした子育てが

真福寺寺子屋のもっともな目的ですが、さらにはこどもたちにとって、

身近にふれた故郷の寺が、将来懐かしい思い出として記憶に残ってくれたら

嬉しく思います。

 

 

こどもが過ごした客殿はとても暑く、体の疲れも相当あったのではと思います。

無事にプログラムを終了し、親御さんのお迎えをいただき、大変安心しました。

なにより、今回の寺子屋はお母さん方、中学生などのサポーター皆さまのご協力が

なくては、無事進行は成し得なかったと思います。

ご理解とご協力をくださった皆さまに心より御礼申し上げます。

                              合掌

 

【灯籠について】

こどもたちが絵入れした灯籠は8月16日夜7時から

岡谷湖畔広場で行なわれる岡谷市仏教会主催「諏訪湖送り火」の

会場に飾られ、ご先祖さまへ手向ける供養の灯りといたします。

当日は全100基が飾られる予定。

ぜひご来場ください。

※同会場では岡谷花火まつりも開催され、賑やかな夜となります。

観音菩薩のご縁

なぜ、そこに足を運ぶのか。

 

それは、そこに観音様がおられるから。

 

なぜ観音様を拝むのか。

 

それも、そこに観音様がおられるから。

 

こんなシンプルな気持ちで毎月18日のご縁日を迎えています。

 

 

真福寺の聖観音菩薩は厄除の観音様。

また、明治まで寺子屋が開かれていた当時の学び舎であった観音堂で、

勉強するこどもたちを見守って下さっていた子育ての観音様。

 

そのお姿は、なぜか如来像。

なのに地域の人からは観音様の名で親しまれてきた、歴史ある仏さまです。

 

 

観音は観る音と書きます。

音とは心。

つまり、「心の声」に気づいて下さるから観音なのです。

 

正式には観世音。

世の声、世の姿を観て下さっているのでしょう。

 

 

いつも観ていて下さる仏さま。

菩薩であるが故、如来の高みに行かれてもよい仏さまなのに、

いまも絶えず救済の修行を続けておられるそうです。

菩薩のご誓願は、上求菩提、下化衆生。

上に悟りを求め、同時に衆生の迷いから目を放すことがない。

 

 

願うためだけに拝むのかといえば、そうではなく、

感謝するためだけに拝むのかといえば、そうでもなく、

観音様のお近くにいられることが有り難いから拝んでいる気がします。

 

観音様のお近くへ。

遥か昔より親しまれてきた観音様。

いまは亡き多くの方が心のよりどころとしてきた仏さまと感じています。

 

いま拝み、未来につなぐ真福寺の聖観音。

 

観音様のお姿に励まされ、勇気をもって現実に向き合い、

くじけることなく、念じるように生きることができた時、

私たちは「観音力」に触れることができるのでしょう。

 

 

毎月のご縁日に熱心なおまいりをいただいております。

皆さんの心の声はきっと観音様に伝わっているでしょう。

皆さんと一緒にお唱えする観音経に一段と力が入ります。

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私は皆さんの声に励まされ、皆さんの存在こそが観音様であると気づくのです。

 

観音様はいつも観ていて下さる。

そう信じて、皆さんのお心を背に感じながら護摩行をつとめています。

そこに観音様がおられるご縁です。

                合掌

 

 

【観音まいりのご案内】

8月10日は「四万八千日観音」です。

一年に一度巡る観音菩薩最大のご縁日。

48,000日分のご利益を授かる日と伝わります。

自分の一生ばかりか、次世代までの功徳をいただく有り難いおまいりです。

観音様の手から伸びる五色線に触れてご結縁していただきます。

 

◆16時より写仏。観音様の御手を描きます。(希望・申込制)

※写仏奉納500円

◆17時より観音祈願。(おまいりは自由です)

※参拝無料

 

どなたもご参加いただけます。

夏休みを過ごすお子様連れのおまいりも歓迎します。

 

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蓮が開花しました

久々に晴れた今朝、蓮がいくつも咲きました。

今年も咲いてくれた蓮の花。

その美しさ、香り、無心に蜂を招く姿に感動します。

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蓮と仏の教えはつながっていると言われます。

ゆえに仏の象徴とされています。

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汚れた泥に育ち、葉が高く立ち上がり、大きく広がり、

花の蕾はその葉を超えて、花開く。

咲く花は、けして泥に染まってはいない。

人に宿る仏性、慈悲の心は、本当は何事にも

染まるものではない、というメッセージ。

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花の美しさを知れば知るほど、散りゆく花に儚さを覚えるほど、

蓮のすべて、蕾、葉、花托、容器の水、寄ってくる虫たち、

そして汚れと表現される泥さえも、皆美しく思えてくるから不思議です。

私達の世界は、本来、そういうものなのだろうと思います。

 

自分が輝けば、まわりも輝く。

身近なものの輝きを喜べば、自分も輝ける。

すべての無常に気がつけば、愛が芽生える。

つながり、映し合っている世界。

 

綺麗な水から綺麗な花が出るのは、きっと当然なのでしょう。

この世に濁った水、迷いや穢れにも向き合い、

心の眼をもって良縁を感じとることで、人はそれぞれに花を咲かせるのです。

                                 合掌

2023年7月の「言葉の力」

孤独に強くなるということ

人は一人になった時
もうひとりの自分と対峙する
 
もうひとりの自分にのまれない
この修練が精神的強さとなる

月別一覧

今月の「言葉の力」

孤独に強くなるということ

人は一人になった時
もうひとりの自分と対峙する
 
もうひとりの自分にのまれない
この修練が精神的強さとなる

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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