大事なものは目に見えない
いよいよ今年も12月となりました。
さて、毎週日曜日の早朝に「テレビ寺子屋」という番組が放送されています。
以前の放送で『感謝日記』というものを毎日つけている方のお話がありました。
その日を振り返り、感謝の気持ちを綴る。
始めの頃は、その日にあった有り難かった出来事を振り返っていたそうです。
しかし、そのうちにこれといって明確に思い浮かばない日も増えてくるのだとか。
うん、わかる気がします・・・。
それでも続けているうちに、不思議と周囲への関心が変化し、
日頃のあたりまえのことに意識が向くようになってきたそうです。
『いつもの電車が、時間も車両もピッタリと停まる』
『社員がそろって朝礼ができる』
『家族と一緒に食事ができる』
総じて、健やかでいれることへの感謝でしょうか。
さらに続けていると、不快な対象にも意識が及ぶそうです。
自分を叱った相手。
文句を言っている相手。
迷惑だと感じた相手。
苦手な人、嫌な相手にも興味が及び、これも感謝につながるのではと
心が働くそうです。
つまりは、徐々に感謝のレベルが変わるとのこと。
この能動的な姿勢こそ、「幸福学のテクニック」であるということなのです。
『有り難きことの多くは 目には映らない』
日頃のあたりまえのこと。
意識すらしなかったこと。
無縁とさえ感じていたこと。
しかし、心で観て捉えると、見え方が変わり目に届く。
実はそれが有り難いことだったりするのです。
真実は、きっと目には見えないことが多いのでしょう。
大事なものは目に見えない。
合掌