12月はお釈迦さまの悟られた月
12月、仏教界、仏教徒が心にとめておく大切な日があります。
それは12月8日。お釈迦さまがブッダガヤの菩提樹の下で悟りを開かれた日です。この日仏教界では成道会(じょうどうえ)を営み、お釈迦さまが悟りを開かれたことを称えます。
釈迦三仏忌(4月8日ー誕生「潅仏会花まつり」・12月8日ー悟りを開かれた「成道会」・2月15日ー入滅「涅槃会」)のひとつであります。
お釈迦様の教えは「仏教」という一宗教として2000年以上も大切に受け継がれています。宗教とは、拠り所とする教えのことです。では、拠り所とするお釈迦様の教えとは何か。これは何とも表現できませんが、ひとつご紹介したいと思います。
「無常という真理」
変化しないものは無い。
そしてこの変化に対し、心の面、体の面、対人の面、あらゆる事象の面、自分が思い通りにできることは何ひとつ無い。ということです。
だからこそ自分に生じた心、体、縁、事象を静かに観察しなくてはいけないんだという教えです。
今日何が起きても変ではない。明日何が生じるかなんてわからない。
今日一日が無事であり、安心が有ったということは、有難いことなんだと思います。
一年という長い時の積み重ねを無事で終えたならば、それは感謝すべきことなんでしょうね。
先日、ある先輩がこんな言葉を仰りました。
「人々に与えられた平等は、唯一『時間』だけである。
今日一日をどう過ごすかを考えて生きることの積み重ねは、一生の彩りを考えることにつながる。」
ふとお釈迦さまの教えが浮かびました。昨日と今日は違い、今日と明日も違います。そして一日24時間も常に変化し続けています。思い通りにできたこと、できなかったこと、常に観察しながら受け入れ、日々反省を繰り返したいと思います。
合掌