おかげ-お彼岸を想うー
一週間ほど暖かい日が続き、境内の雪解けがすすみ土肌が見えてきました。
所々で春が探せそうなこの頃です。
今日は春彼岸の入りの日。
ご先祖さまのおられる彼岸は我々の此岸からは心の眼でしか見ることができません。
心が彼岸に向くことでしかつながることができないのです。
我々のいる此岸は、目で見て肌で触って耳で聞いて、と実感を頼りにした世界。目に映る物事が自分に都合の良いものであれば、おかげを忘れがちになるほど満足に浸り、都合が悪くなれば迷い、一転心苦しくなるものです。
心の中に宿るご先祖さまとも、慌ただしい日常では向き合うこともありません。
お彼岸の際は、一息ついて心を向けてご供養に出かけ、また少しの時間でもご自宅で手を合わせたいものです。
こちらから心を向けて彼岸と此岸をつなぐことで、ご先祖さまからのおかげが残されていることを感じることができるでしょう。
「暑さ寒さも彼岸まで」
日本で言われるこの言葉が、私にはとても優しく仏教的なものに感じます。
亡き人から今もそそがれる温かみ、おかげがきっとあるのだと。
この時期に咲く彼岸花…花言葉のひとつ
「また会う日を楽しみに」
合掌
3月21日(春分の日)は、14時より客殿で春彼岸写経体験会があります。法話と瞑想体験、そして般若心経の写経体験をしていただきます。また、弘法大師のご命日でもあります。是非ご供養にお出かけ下さい。
ご希望の方は前日までにご連絡下さい。道具は一式お寺で用意しております。詳しくは新着情報-行事告知-をご覧ください。
3月18日 新着情報-お知らせ- 更新しました。
彼岸花 お彼岸の時期になると、忘れないでとばかりに咲くような…