移り変わり
32年間続いたお昼の長寿生番組『笑っていいとも』が幕を閉じました。放送回数、実に8054回。幼い頃より平日正午には必ず放送されていた番組であり、テレビをつけると映るタモリさんは、ごく日常的な存在でした。それはあたりまえとさえ思えるほどに自然なことであったのです。
それほどに国民から需要があり定着していたものに関わらず、タモリさんは数カ月前から終わりを宣告していたようです。
多くの人が「えっ!本当に!?」って反応だったのではないでしょうか。終わりがあるの?という不思議な感じから、時間とともに終わりに向かう実感が伴い、確かに終止符を迎えたのです。
体調を整えて毎日司会としてこの場に立てたタモリさんと、お姿は映りませんがその制作スタッフの方の労を想像すると、それは万人からの尊敬に値するのではないでしょうか。
あらためて、どんな物事にもどんな人々にも始まりが有れば終わりがあると感じます。
さあ4月、新年度がスタートしました。笑っていいともの放送枠には迫られるかのごとく「始まり」が生じるのでしょう。
消費税率が8%に引き上げられる生活も始まりました。不慣れなものもやがて日常となるに違いないです。
そしてその日常が原因となり、またいつか移り変わりが生じ、そして新たな結果が次々と生まれるのかなぁなんて考えさせられます。同時に、移り変わりにふわりふわりと流されないよう先々を意識した生活を送れる人間に成りたいとも思います。
始まりが有れば終わりが有ることは全てに通じることですが、時間と質量は異なります。改善を繰り返しながら、自分なりにじっくりと長く続けられる実りをひとつふたつと確立したいものです。
タモリさんが最後の挨拶に、「視聴者の皆様方が色んな価値をつけていただいて32年。」というようなことをおっしゃりました。
感銘です。自分の続けることに価値をつけていただけるよう努めていきたいと思います。
4月とは、多くの人が移り変わりのスタート地点に位置付けることができる、魅力のあるひと月です。
合掌