夏の終わり
短い夏でした。
今年の諏訪はお盆前より涼しい日が続き、朝晩の空気は冷たく、すぐそこに秋の近づく気配を感じます。
16日の夜には岡谷市の諏訪湖畔にて、送り盆の恒例行事「とうろう流し」が夏の終わりを飾りました。
岡谷の夏の風物詩。
湖上を流れる灯ろうを見つめる人の心は先祖を偲び感傷的に満たされ、一方で空にあがる花火を見る人は夏の想い出に満たされ、また一方では肌に触れる冷たい夜風に、過ぎ行こうとする夏を惜しみます。
毎年とうろう流しには岡谷市の寺院が総出仕して先祖供養の法要を勤めます。
読経のなか夜の諏訪湖を1,000個を超す灯ろうが流れ、幾多の亡き人への想いがやわらかな明かりで灯され、そのひとときを共有するのです。
お盆中は、諏訪市のお寺で棚経のお手伝いをさせていただきました。
普段は車で通り過ぎる小さな橋がありますが、棚経を歩いて回ることで、その川にはたくさんの蓮が咲いていることを知りました。
ゆっくりとした歩きのなかでは、出会いや気付きが多いものですね。
夏の祈り。
終戦の日、15日の正午、住職と総代により平和の鐘が打鐘されました。