報恩講ー写仏奉納ー
10月11日(土)、お寺で行われた報恩講(10時)にて、ひとあし先に9時より「写仏のつどい」を行いました。
今年の守り本尊勢至菩薩の写仏に取り組み、報恩講ー奉納餅つき大会ーにあわせて仏さまに奉納をいたしました。
1時間かけて書き上げられた仏さまは、手本はひとつでも個々に表情が違う。写仏の面白いところだなあと思います。
真福寺ではみなさんと写仏を行う機会がなく、私自身も不勉強でありますので、いざ写仏をするにあたりお伝えすることがお粗末になってしまったように感じております。
お伝えすることの難しさを実感した、というのが正直な感想でしょうか。
私が唯一写仏を教えていただき取り組んだのが、13年前の修行僧の頃でありました。
写仏の授業が月に2回もあったのです。しかも毎回3時間近くの集中講義です。
毎回先生のお話を聞きながら、とても真剣に、そして充実した時間のなかで取り組めたことを今でも鮮明に覚えております。
冬の四国八十八か所巡りまでに、御朱印軸となる修行大師を満足いくまでに描き上げることができました。
今、思い返せば、いかに丁寧に指導していただいたことか、その素晴らしかった環境がよくよくわかるのです。
写仏をご指導くださった、毎回根来から来られた先生ですが、すぐに筆をとらずに最初の20分くらいはいつもお話をして下さいました。
面白い話もあれば、冒頭から説教の日もありました。みんなが笑って話を聞いた記憶の方が私には残ります。
先生の想いがこちらにむかってきて、それが身にしみてくる。
私はこの先生のお話を聞くことが好きでした。
先に述べましたように私は不勉強の身ですが、これからもみなさんと折に触れて写仏を楽しめたらと思います。
勢至菩薩の写仏を奉納してくださった皆さま、ありがとうございました。
合掌