秋の境内と寺の行事
先日、近くのお寺にお邪魔させていただくと、広間、本堂では早くもストーブが出され、暖められておりました。
腰をおろしストーブにあたり、ほっと気持ちが和みます。すでにそんな時季を迎えてるのですね。
もう冬支度。諏訪地方ではけして早すぎることはありません。
寒い季節を迎え、寺の行事もお休みとなっていきます。
春から寺カフェと銘打って開催した月一茶話会も今月21日が最終となり、同じく月一回行われていた写経の会、念珠の会も今月が最終ということで27日に合同のお楽しみ会を開催します。
また、今月29日には仏教婦人会の皆さまがお集りいただき、浄蓮花灯篭作りを行います。婦人会も今年最後の催しであります。
なお、月2回の朝まいり会は年間通して行われますので、変わりなく熱心なご参拝をいただき、みなともにお勤めができると有難いです。
これからは寒気厳しきなか、お寺に足を運ぶのも身体に堪えます。充分にお部屋を暖めて皆さんをお迎えしたいと思います。
寒さ増すにつれ境内の紅葉、その色づきが訪れた人の目を楽しませてくれる、そんな時季でもあります。
10月も終わりを迎える頃には、参道、梵鐘周辺のドウダンツツジが真っ赤に染まります。
秋風の香り漂うお寺にも楽しみにいらしてください。
寺の境内。
春の彩りで和ませてくれた枝垂れ桜の葉が、参道の木々の葉が、落ちる落ちる・・・。
掃いても掃いても、翌朝には落ちてる落ちてる。
掃いても掃いても、昼前には落ちてる落ちてる。
春に美しくみんなを喜ばせてくれたはずの桜の木を、
どんだけあるんだこの葉っぱは!
と、まるで別なものを見るかのように見上げる。
去年も、一昨年も自分はそうだった。
そして葉がすべて落ち切ったら、静かに喜んだ。(笑)
やがて冬を越し、春になれば、一転して開花に期待を寄せる。
自分とは、勝手な人間だとつくづく思う。
作務をしながらつくづく思う。
今年も(草を)「取る」時季が過ぎ、(葉を)「掃く」時季だ。あっちゅう間に(雪を)「掻く」季節がやってくる。
諏訪地方の寺の季節巡りはそういうものだ。
もう冬支度。
木々が葉を落とすその姿は、また新たに花を咲かすための大切な準備。
私たちが葉を拾う行為とは、その生命を感じる行為なのかもしれない。
合掌
(追記)
ー御礼ー
このたび、噴霧型除雪機一台を購入しお寺にお収めいただきました。
雪の多い時期、広い駐車場などの除雪に大変助かります。
誠にありがとうございます。
この冬から大活躍してくれそうです。