お盆~安らかなる心をともに~
お檀家さまへ
とても暑い日が続いております。
夜も寝苦しく・・・。
さて、8月に入り、真福寺は5日の施餓鬼法要に向けて準備におわれます。
みなさんの自宅においても、お盆にご先祖さまをお迎えし供養する設えを始めていただく時期がまいりました。
13日が盆入りですが、早いご家庭ですと7月中よりお仏壇を綺麗にして、玄関から家内の掃除をいつもより丁寧にされることと思います。
あわてることなく少しずつ整え、穏やかな気持ちで盆を迎えましょう。
お仏壇のないご家庭もあろうことかと思いますが、心にご先祖さまをお迎えし、亡き人を想い慈しむ盆期間を大切にお過ごし下さい。
しきたりなど地域によりさまざまです。宗派によっても異なることが現実にあります。それにとらわれ過ぎずご家族の負担にならない程度に整えて、お墓を綺麗にしてお参りし、安らかにご先祖さまをお迎えできると良いと考えております。
盆の準備にお迷いの方は次を参考までにご覧ください。
暑いなかですので、みなさんがお体を悪くせず元気であることにより、ご先祖さまが安心することが第一ですよ。
ご自宅に準備をしましょう
◆精霊棚
お盆の飾り付けには精霊棚と盆提灯などがあります。
※丁寧にはお仏壇から位牌を取り出し、お仏壇前に改めて精霊棚を設けて飾りつけ、そこに位牌をおいて供養する形、地域によりしきたりがあります。
しかし「絶対」ではございません。これは負担ともなりますので、常日頃の通りにお仏壇を礼して供養差し上げることで充分なのです。
◆盆供
お盆のお供え物、供物のことを「盆供」と言います。お盆に行う供養のことも同じく盆供と呼びます。
◆迎え火と送り火
お盆の入り(8月13日 ※異なる地域有り)には、「ご先祖様が迷わずに帰って来られるように」という気持ちをもって、玄関前を照らすよう迎え火を焚きます。
お盆さまお盆さま この明かりでおいでなしておいでなして♪
お盆明け(8月16日 ※異なる地域有り)には、ご先祖様を丁寧に送り出すために玄関前で送り火を焚きます。
お盆さまお盆さま この明かりでお帰りなしてお帰りなして♪
(諏訪地方は白樺の皮を焚いているご家庭が多いです。)
飾りつけとお供えもの
◎精霊棚
お盆に用いられる祭壇
(前述のとおり、お仏壇を丁寧に整えていただければ充分ですよ。)
◎盆花
●精霊棚の網に逆さに吊るす花 代表的なもの:ほおずき
(花瓶で綺麗な仏花を供えることで充分ですよ)
●禊萩(みそはぎ)の葉を束ねてお供えする 代表的な盆花のひとつです。
盆供、飾りの清めに使われていたことから、ミソギハギとも呼ばれていた。
実際に萩に綺麗な水をつけて祭壇、仏壇、盆供のお清めに使っております。
※丁寧には、蓮の葉に水を注ぎ、ナスやキュウリを細かく刻んだもの(精霊への施食)を添え、そこに禊萩を供えます。
(綺麗な器にお水を注ぎ、そこに萩を供えていただくことでも充分ですよ)
◎馬と牛
お位牌の前に供えます。
馬はきゅうりで作ります。早くお家に帰ってきて下さいとの気持ちをもって供えます。
牛はナスで作ります。ゆっくり過ごして下さいとの気持ちをもって供えます。
(それぞれの足は割り箸を用いていただけたら充分ですよ)
◎盆提灯
お盆のみに飾られます。※新盆は白提灯が主です。
ご先祖様を迷わす迎えるための灯りです。
ご心配なことなどお有りでしたら、遠慮なくお寺にご相談下さい。