御嶽山噴火災害物故者供養
10月1日、真言宗智山派長野南部北部青年会僧侶は、御嶽山7合目
(高度2200m)にある献花所にて物故者の一周忌供養法要を厳修しました。
この日は大変に雨風強く、前方の視界は深い霧によって閉ざされ御嶽山頂を
望むことはできませんでした。灯明を灯すことも香を焚くこともできませんでした。
供養に必要とされる、心の声(音)を観じようと努める行為、「共感」という行為。
実はそう容易くできることではないと思っています。
ニュースや新聞で、ある出来事を知っても、想像をするに留まってしまう。
この場所はとにかく寒かった。
強い風で雨が入りこみ法衣はぐっしょりと濡れ、寒さに震えてお経をあげていると、
この山の頂で犠牲となった方々は、もっともっと寒かったはずだと実感できました。
そればかりではない。ひどく負傷した体で動けず、連絡も途絶え夜となれば、
どれほどの恐怖と苦しみであったんだとろうと考えました。
犠牲者の無念の声に、ほんの数センチ歩み寄れた気がしました。
私たち青年僧の行為が、ほんの少しでも供養となってくれれば。
合掌