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寺族日記

無意識を見る

12月12日は興教大師覚鑁上人のご命日です。

京都、本山智積院では、毎年厳かに御法事が執り行われます。

覚鑁上人は「内観の聖者」と呼ばれております。

密教瞑想に没頭し極め、それに長けていたのでしょう。

密教瞑想は大変に難しく、それを体得するには高度な精神性と日々の鍛錬が

必要であるそうです。

自分の内側、心の姿を観察して磨き澄ませていくに限らず、身体の微細な

ところにまで意識を運ぶのだそうです。

点を意識するのではなく、心、動作、身機能、それを「結ぶ線」さえも

その対象となるようです。無意識を意識するという表現でしょうか。

なんと高度な域に身を保つのか。

 

男子フィギュアスケート界には、羽生結弦という選手が圧倒的な力を示して

トップに君臨しています。

このフィギュアスケートに要する高難度な技術、世界トップレベルのジャンプなどは、

まさに、心、動作、身機能、そして、それを結ぶ線さえもがひとつとならないと

出来ないそうです。

トップレベルの選手は、この域に意識的に達するための鍛錬を繰り返しています。

 

学生の頃、あこがれていた小山田卓司というダンサーがいます。

現在は、魂宮時という名前で国内外でダンスの魅力を発信し、支持され、

舞台演出、振り付け、あるいは指導者として活躍されています。

 

魂宮時さんのブログにこんな言葉が書かれていて、はっとさせられました。

(以下、一部引用させていただきます。)

あなたはコーヒーを飲むために太ももの上にあった手をカップに伸ばします。

手はカップまでの空間をラインを引くように動いていきますが、あなたの意識は

点から点へ瞬時に移動してしまうのではないでしょうか?

つまり身体の動きにはプロセスがあるわけですが意識はプロセスなく移動してしまう。

意識と身体との間にギャップがあるのです。

このギャップの差が大きい人ほど、体は疲れやすくこころは落ち着かなくなります。

身体や意識が楽になるためにはこのギャップが小さくなる必要があります。

つまり動きに対する意識、プロセスを感覚できる感性が必要である。

                          魂宮時ーブログ「舞樂」より

 

人間本来の安定を体得する方法は、日常の大半を占める無意識の部分を

見ながら己を知ることにあります。

 

覚鑁上人が没頭した密教瞑想とは、己を正しく知るための修行であったのでは

ないでしょうか。

妥協せず何度も何度もこの瞑想に取り組んだのだそうです。

 

「自分を知ること」とは、この瞑想にもいえるように、高度な領域に

位置付けられる、とても難しいことなのです。

「自分がしたこと」「自分がしたいこと」を正しく説明することさえも

本来は難しい。

 

一流と呼ばれる人たちは、このことに気づき日々鍛錬している。

月別一覧

今月の「言葉の力」

雪を暖かいと表現できる日本人の心の豊かさ

心で観る奥深さは
音ないものを音にして
見えぬものを見させる

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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