送り盆
諏訪湖の湖上を一千を超える灯篭が連なり、
ゆらゆらと流れます。
岡谷市の風物詩である送り盆行事、諏訪湖畔灯ろう流し。
市民が集い手を合わせ、多くの御霊をお送りします。
静寂のなかに湖上の灯ろうを見つめ、手を合わせる人の想いは様々。
辺りでは屋台に人が賑わい、夜空には花火があがります。
みな所々に腰を下ろしてそれを眺めます。
けして豪快なものではなく、これも亡き大切な人への供養であると感じる、
優しい余韻を心に残してくれる花火であります。
灯ろうと花火、その美しさは夏の終わりも感じさせ、どこか切なくもなります。
切なさのなかにも、人のぬくもりを感じとれる素晴らしい行事です。
岡谷を代表するこの送り盆行事は今年66回目を数えます。
素晴らしいものは続くのだと思います。
合掌