変化
2016年、残すところわずかとなりました。
年末を賑わす紅白歌合戦の話題の中心には、国民的アイドルの存在がありました。
デビューより25年もの長きにわたり活躍し、常にトップで業界を牽引し続けてきた
5人の超人気グループです。
話題の中心とは、このグループの「解散」にありました。
別れ。
仏教に照らしてみるならば、これも「諸行無常」の教えそのものです。
形あるすべてのものは常に変わりゆく。いつか必ず変わりゆく。
人であればその心も同じく。
ひとりの人でさえ、時とともに心の内は変化し、生き方の価値や優先順位は変わり、
歩みの歩幅や行き先、求めるものは移り変わっていきます。
立ち止まる時も有れば、大きく背伸びすることもあり。
5人そろえば、なおさらその形を留めておくことは難しいのだと思います。
周囲の望む形に長く応え続けることも、おそらく大変なことなのでしょう。
もともとは特別なオンリー・ワン。
逆に言うと、グループがこれだけ長いあいだ同じ形、同じベクトルで成長し続け、
最高のパフォーマンスを保ち、国民に愛され続けたというのはすごいことだと思います。
まさに一時代の大功労者というべき存在ではないでしょうか。
今後、5人は新たな縁によって、その生きる姿はさらに変化をしていき、
いつかまた交わる瞬間があるのだと思います。
この先に流れる時の量、豊富なご縁、そして心の変化とともに。
2016年、みなさんの変化はどうでしたか。
「無事」や「健康」が保たれたのであれば、有り難いことですね。
どなたも大晦日はお参りのなかで心を和ませ、力強く新しい年を迎えて下さい。
感謝 合掌