お墓100年プロジェクト
このたび埋葬の歴史を学ぶ機会があり、先人に本能的に備わっていた先祖観が
現代にあらゆる形で継承されていることを知り、一方では失われていく現実があることも
改めて考えさせられました。
さて、ご講義のなかで、少しですが触れていただいたお話があります。
『お墓100年プロジェクト』という取り組み。
その一環として「お墓参りフォトコンテスト」が行われているということ。
お墓参りの様子の写真をいくつか紹介してもらい、
そのうちの一枚の写真に目が留まりました。
小さな女の子が手桶と柄杓を持って墓地を歩いている後ろ姿。
http://ohaka100nen.jp/syuuryou-2012.html
(プロジェクト事務局の許可のもとリンク掲載しております。)
ご講義くださった先生が仰っていましたが、お墓参りなどの供養の在り方は、
教わるのではなく、親、家族の姿から真似て覚える。
次世代に伝わっていくものであるということ。
これは、家のお仏壇でも一緒ではないでしょうか。
おまいりの姿が家族の日常にあって、小さなこども達がその姿を観ることで、
次世代への継承の種が付く。
難しいことを教えるのはもっと先のことでよく、
カタチから入ることも大事という一例だと思います。
お墓やお仏壇。いつか種が根付き、慈悲の心が芽生え、
そこが「生きる力」をいただく場所ともなります。
合掌