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寺族日記

無道人之短 無説己之長

弘法大師空海真筆の書にある、中国後漢の人の言葉だそうです。

HPでは、今月の言葉の力として掲載しました。

 

『無道人之短』

人の短所や失敗を話題に楽しんだ経験って、誰にでもあるのではないでしょうか。

人の短所、それを責めるかのような話題には人が集まりやすいものです。

しかしながら、人の短所を悪く言い合うという場には、決して建設的なものはなく、

良いエネルギーは流れていません。

 

仏教では『不悪口』を説きます。

人の短所を言うならば、それを悪口として扱わない心掛けが必要です。

その人の為を思い短所を指摘するならば、それはきっと「助言」となります。

短所は誰にでもあるという自覚が必要です。

 

『無説己之長』

自分の長所や善い行いを誇らしげにしていてはいけません。

仏教では『自利利他』を説きます。

自分に自信がついたなら、それは人の為につながる道です。

自分に満足し、自信が「過信」にならない心掛けが必要です。

 

興教大師覚鑁上人は、

『善根を作せば有相に住し、還って輪廻生死の因と成る』

と、善い行いをしても見返りを求めるから、迷いや不満の因が生ずることを、

『密厳院發露懺悔文』にて自らの懺悔の言葉として残しています。

 

誰にでも、必ず長短があります。

生きていくうえでは、自分の長短を自覚し、認めることも必要です。

社会では、自分の長所をきちんと説明し発揮できることが欠かせない能力です。

他人の長短を知ることも、やはり同じように必要です。

しかし、人の短所や失敗は、他人が責め、楽しむためにあるのではありません。

 

互いの長短を知りながら、共に善き道へ前進しようとする努力とその懐が、

慈悲ある生きる力となっていくように思います。

 

『無道人之短 無説己之長』

弘法大師ご自身が大切に受けとめられていた言葉ではないでしょうか。

 

6月15日は弘法大師御生誕の日です。

6月17日は興教大師御生誕の日です。

南無大師遍照金剛 南無興教大師

                      合掌

京都 真言宗智山派総本山智積院

両祖大師御生誕慶祝青葉まつり

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今月の「言葉の力」

雪を暖かいと表現できる日本人の心の豊かさ

心で観る奥深さは
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言葉の力一覧

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ととのう写経体験
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厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
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    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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