暑中お見舞い申し上げます
とても暑い日が続いてます。
これだけ暑い諏訪の夏は、近年記憶にありません。
東京、七月盆のお参りに行ってまいりましたが、
お参りさせていただく家を確かめるため自転車を止めて地図を広げていると、
力が抜け頭がぼーっとして思考が働かない瞬間があり、
今年の夏の暑さが格別であることを実感しました。
西日本豪雨災害に多くの尊い命が失われ、
さらにこれほどの家屋の倒壊、甚大な被害状況に
ご家族、ご縁の皆様の深い悲しみ、ご心痛は計り知れません。
心、体に痛みを抱えたまま連日行われる酷暑のなかの復旧作業、
どれほど耐えがたく、苦痛を強いられていることでしょう。
平成の時代は自然災害が多く、その規模にもまったく驚かされるばかり。
気候変化は気温上昇、断続的雨量増、局地的雨量増、降雪量増、台風が際立ち、
さらに大地震が頻発し、総じて自然変動の影響が生活にダメージを及ぼしています。
自然のみせる強大な力、反面、人の脆さも認識されることとなり、
今後の自助に位置づける、ご家内の物心両面の備え、
その一方で、個人、ご家族で必要以上に負担、無理をしないこと、
地域内における助け合いのカタチ、共助の見直しが大切なのだと感じます。
さて、お寺の境内では桔梗が背を伸ばし、元気に花を咲かせております。
暑さにくじけることなく咲き誇っております。
茅野市の長円寺様からいただいた水連も花を咲かせました。
蓮は泥のなかに育ち、その栄養をたよりに美しい花を咲かせます。
仏教のシンボルであり、仏さまのお姿を表す花です。
それは人が有する本来の姿であると仏教では伝えています。
人は苦難のなかにも花が育ち、時が来て、凛と咲く姿をきっと見せてくれるのだ。
みんなでそう祈りましょう。
合掌