ご用心下さい。
今年の諏訪の夏は雨がほとんど降らず、毎日暑い日照り続き。
外での仕事がはかどるのは、まだ幾分か涼しい早朝の短い時間。
朝、墓地に出掛けると、石塔の掃除、周囲の草取りをしている檀家様をお見かけします。
先祖を祀る場を綺麗に整え、いよいよお盆を迎える支度ですね。
お檀家様の供養のお心が表れる姿に、こちらも和まされます。
お寺の境内は、7月の下旬から早くも百日紅が開花。
季節の花の便りと思い、写真に収めております。
さて、境内の季節の便りと思い、美しいものに目を向けておりましたが、
周囲を見渡せば良い知らせばかりではありません。
先日、施餓鬼法要があった日の午後、供養塔婆を受け取りに来られた檀家様が、
この境内で蜂に顔を刺されたと聞きました。
住職、総代様がさっそく辺りを調べても蜂の巣はなかったそうです。
ある朝、鐘を撞いていると山門付近に蜂が飛ぶ姿を見かけました。
蜂の巣があるのかと近寄ってみましたが、蜂とともに見当たりません。
次の日、同じく朝鐘を撞いていると、やはり蜂が山門の屋根あたりで飛んでいます。
もしかして山門の屋根の中に巣があるのではと思い、近くで観察することにしました。
しばらくすると、どこからか飛来した蜂が屋根の中に入っていったのです。
そのまま様子を見ていると、今度は蜂がこの中から飛び去っていく姿を捉え、
ここにスズメバチの巣ができているだろうことを知りました。
この山門を多くの方が通ります。
安全管理の点からして、蜂に刺されてしまったお檀家様には申し訳なく思います。
これから駆除作業が行われます。
周囲を飛ぶ蜂にご用心下さい。
もう一点。
墓地の石塔ですが、この時期、線香を供えるところに蜂が巣を作ります。
この場所は蜂にとって好都合なのでしょう。
石塔の線香入れは目線よりも低い位置に作られています。
手を入れた時にチクッと痛み、そこに巣があることを知るケースは少なくありません。
お墓の掃除、お参りの際には気にしておいて下さい。
お盆がやってまいります。
と、同時に・・・みなさまご用心下さい。
合掌