勇猛精進
今月の言葉の力を「勇猛精進」としました。
新年の始まり、また新しい時代へ移りゆく年でもあり、
一年の安寧を願うばかりでなく、自らの志を一層堅固なものとして
日々を重ねたいという思いから、精進という言葉が相応しいと考えます。
目標、目的を確かなものとして、自分を見失わずに一日を大切に重ねてゆく
姿勢が求められます。
さて、亥年といえば猪に因んで「猪突猛進」という言葉が浮かびます。
その突進する姿から、目的に向かって迷わず事を前進させる印象がある反面、
愚直にまっすぐ突き進むという少々危ういイメージから、
冷静な間(ま)を心がけよ、とも教えられています。
この機会に『変化』を求めている人も多いでしょう。
変化とは、「浄化」の後にやってくるもののようです。
浄化作業とは人により様々でありますが、
そのひとつとして、今までのすべてを抱え込むことなく無駄を捨てる作業があります。
生まれたスペースに新しい考えや習慣を招き入れることで変化が起きるのです。
さあ、何を招き入れるのか。
お寺の将来にも、癒しと両輪となって気づきの作業が得られるような
取り組みや居場所が求められている気がしております。
自らの行動を「考動」とする意識を働かせながら、
精進を重ねていける年にしたいと考えます。
合掌