花からのメッセージ
新しい時代、令和を迎えました。
令和
beautiful harmony ―美しい調和
素敵な響きですよね。
昭和の時代は64年と大変長く、続く平成の時代も31年の時を経ました。
私は昭和51年の生まれ。
生まれてから十数年の昭和の記憶に比べると、
30年過ごした平成の時代は深く記憶に残っております。
夢中になり打ち込むことのある毎日のなかに悩みもあった思春期。
ひたすらに仲間と楽しみや刺激を追い求めた学生時代。
僧侶の道を進むことを決意してから得た多くの経験と変化。
一成人、一社会人として関わらせていただいた方々から授かった学びとご縁。
言葉で表し切れないほど迷い、葛藤し、そして芽生えや感動があった平成の記憶。
あらためて「感謝」しなくてはならないことばかりであります。
令和はどのような日々を重ねていけるのでしょうか。
世の中はどのように変わっていくのでしょうか。
やがて平成の記憶が色褪せていくなかにおいても、多くの人が時代の節目に
抱いた祈りや期待を、自身の心と行動に留めていけると素晴らしいと思います。
あきらめることなく失望することなく「希望」が生まれることを信じ、
この時代に精進を重ね、そしてなお楽しみを追って過ごしたいと願うのです。
争いをせず、争いの種を広げず、慈しみ分かち合いを重んじていけますように。
心に素敵な時代として刻まれる令和と成ることを祈念致します。
合掌
―花からのメッセージ―
遠くの山上にポツンと寂しく一本の桜が咲いている
誰も近づくことのないその場所で―
誰の為に咲くのでも 誰に喜ばれるから咲くのでもない
花は自分の時が来て精一杯に咲く
人にも「自分の時」があるだろう