お供えと煙草
春彼岸が近づく頃には境内の梅の花が開き、春到来を知らせてくれます。
高尾霊園にある永代供養塔やすらぎ観音にはたくさんのお花がお供えされています。
毎月観音さんのご縁日にお参りすると、いつのまにかお花が供えられていて、
不思議とここを訪れた方とお会いすることがありません。
お花を見ると、そこに「心が残っている」ようで嬉しくなります。
別に、供養塔の「線香台」に煙草の吸い殻が置いてあることが頻繁にあります。
いつも同じ銘柄の煙草の吸い殻が一本。
昔のテレビドラマで、墓前に火をつけた煙草を供えるシーンがありましたね。
実はこちらに眠る仏さまが生前愛煙家だった(・・?
それとも愛煙家が灰皿代わりにここを使ってる(・・?
前者だといいのですが。
ここは共同の供養所ですので吸い殻はお持ち帰り下さいますよう
お願いいたします。
さて、春は出逢い、事の始まりともなる節目の季節ですが、
新型コロナウィルス感染の拡大状況を毎日ニュースで知らされ、
世間は厳格な防止策を迫られるなか組織活動が消極的となり疲弊し、
春らしく新しい何かが始まるという期待や気配が感じられません。
ぜひ、日中はお出掛けいただき季節の風や色を感じて下さい。
心にも澄んだ風が通うような気がして心地よいものです。
晴れた日には寺やご先祖のお墓へのお参りもいいですね。
合掌