陰からの祈り~大念珠繰り~
このたび2月の日曜仏教会「立春写経大会」が開催され、そのなかで約一年半ぶりとなる
融通念仏大念珠繰りを行いました。
ご参加25名のうち、多くが初めての体験でした。
鎌倉時代に人々を苦しめた疫病を百万遍念仏によって鎮めたという歴史が京都の
知恩寺にあります。その地名が百万遍となるほど大念珠繰りで有名なお寺様です。
当山も念珠の会という行事が長く続いてましたが、コロナウィルス感染の影響を受けて
活動が止まり、今回大勢で荘厳な念珠繰りができたことは大変有り難いことでした。
いま直面している疫病に対する早期終息の願い、そして皆様の心の中にある様々な思い、
それを唱える念仏に込めながら念珠を回しました。
心をひとつにして影からの響き、陰からの祈りの実践です。
もうすぐ春ですね。
季節変わりの雪解けのように、世の中に長く分厚く残る不安もそろそろ解けてほしい。
明るく暖かな陽射しが人の心に注ぐことを願っております。
皆様、その後は般若心経のお写経に励みました。
どうか気持ちを新たに、この先の一日一日を健やかに過ごされますように。
このたびの写経奉納、感謝申し上げます
合掌