心をかたちに
第8回夏休みこども寺子屋を開催しました。
感染症対策を講じて午前と午後に分け、人数減、時間短縮により、
2年ぶりの夏休み開催を叶えることができました。
毎回思うことですが、寺子屋に集まるこどもは、日常にない何かを体験したがっている。
自分もこどもの頃はそうでした。夏休みは、特別な何かを体験したいのだと。
そういう点でお寺はこどもにとって非日常。その願いを叶えるための場所とも言えます。
こどもの願いを叶えてあげることに努めながら、軸として日常の過ごし方や心のあり方を
仏教に照らしながらわかりやすく伝える機会としたいのが、もっともの目的であります。
今回は手作りの散華を制作。
表面に写仏して自由に色を付けた仏画を貼り、裏面にはご先祖や浄土の萬霊に向けて
メッセージを書き入れました。
人に限らず犬や猫などの生きものも含め、有縁無縁のへだてなくあらゆる御魂に向けて。
お姿のみえないものや世界に向けて思いを馳せる。
これがこどもにとっては非常にハードルの高いものでありながら、いざ始めてみると、
こどもの純粋さが言葉となって現われてくる。
想像力を養う行為は心の栄養になり、こどもの仏心に光をあてることにもなります。
これからは毎年、このような機会を設けていこうと考えています。
やがてはお墓参りの心へと通じ、家の仏事を守る心の種ともなってほしいと願います。
一年生の時から毎年参加してくれた子が、今回小学校最後の寺子屋を巣立ちました。
毎回思うのですが、こどもの成長は早い。一年に一度しか会わないこどもばかりなので、
なおさらそう感じます。
今回も有志でお手伝いをしてくださるお母さま方がいらっしゃいました。
おかげで安心して進行することができ、大変ありがたく思います。
これからもぜひ地域の方のお気持ちとお力添えをいただけたらと願うところでです。
お寺を工夫して開放し、長期休暇のこどもたちの居場所と成長の一助となる環境を
精進して築いていきたいと思います。
合掌