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寺族日記

この夏の記憶

こども達の長かった夏休みが終わります。

夏休み中、植物への水やり当番に一緒に学校へ行き、息子のホウセンカを見つけると、

それは一際小さく、他の子たちのホウセンカの成長の影に隠れて気が付かないほどに

極端に小さく、唖然としてしまいました。

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息子に聞くと、夏休み前は遊びほうけて水やりをほとんどしなかったとのこと。

それでも不思議と枯れていないのは、おそらくクラスの担任先生とお友達のお陰。

夏休みの終盤に再度観察に行くと、相変わらず小さいままではあったものの、

とても小さなピンク色の花を咲かせていました。

大きく成長することはなくても、枯れなくてよかった。

 

観察をさぼっていた息子は、夏休み明けにホウセンカの並ぶ学校の中庭で

仲間と顔を合わせ、何かを感じてくれるだろうか。

 

 

盆入りの13日から強い雨が降り続きました。

雨の降るなかで諏訪のお寺様のお手伝いで地域の棚経にまわりました。

皆さん、口をそろえて、こんなお盆はなんて珍しいことかと仰っていました。

一方ではコロナウィルス感染の心配をされる家もあり、玄関先での読経になった家が

何件もありました。

 

夏の花火大会やお祭りはまったく行われず、毎晩、遠くで響く諏訪湖の花火の音だけは

家まで届いていました。

岡谷の夏の風物詩灯ろう流しは70年の歴史に幕を下ろし、送り盆の夜に湖畔に集い、

夏の終わりを告げる花火を見上げ、千の灯籠に故人を偲ぶことは叶いませんでした。

 

夏に映える浴衣姿を見かけることはほとんどなく、帰省した若者が旧交を温め

賑わう様子も、大勢の県外の方々が観光で諏訪に訪れることもありませんでした。

自身も家族連れで遠方に出向くことは諦めました。

 

仕方がないことです。

なぜ?どうして?に対する答えは、

これは仕方がないことなんだと理解できる一方で、

何か得体のしれない変革が迫っているような、気味の悪さを感じさせられるのです。

しかも、対峙すべき対象がはっきりとわからない不安や怖さ。

人なのか、自然なのか。内なのか外なのか。

 

そんな矢先、お盆中に続いた大雨により、全国各地で何件もの土砂災害が発生しました。

この地域に15日未明に発生した土石流が家屋を襲い、尊い命が失われてしまいました。

未来あるこどもの命、子の成長を生き甲斐にしていたはずの母親の命。

尊い家族を失い、残された遺族がどれほど辛く悲しい思いをしているのか。

この不運による悲しみはどれだけ時間をかけたら癒えるのだろうかと想像すると、

それを察するにあまりあります。

 

人は人のつながりによって支えられ救われていく生きものであるのならば、

どうかお近くの方、お仲間が救いの声をかけていただけたらと願います。

「かける言葉も見つからない」

これも誠に正直な気持ちかもしれませんが。

 

いつか悲しみが癒えて、御霊が安らかな眠りにつかれますことを願います。

 

明日からこども達は学校の新学期を迎え、約一カ月ぶりの登校が始まります。

大きく何かが変わってしまった世のなかにも、変わっていくようにみえる自然界にも、

今までと変わりのない日常を迎えられることに感謝いたします。

 

仲間と顔を合わせ、何かを感じてくれるだろうか。

一際小さなホウセンカに花がついたことにも。

                      合掌

 

 

2021境内の蓮

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この夏境内に咲いた蓮の花

お盆中も雨のなか咲いてくれました

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今月の「言葉の力」

雪を暖かいと表現できる日本人の心の豊かさ

心で観る奥深さは
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言葉の力一覧

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法事・年忌法要早見表

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平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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