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寺族日記

響き~そこに喜びがあるか~

本当によいものとは、人を介して拡がっていく。

一人で多くに拡げるには「限界」がある。

 

ここで言う限界とは、よいものをよいままに保つという意味での限界です。

例えば、自分のもとに大変価値のある「鐘」があるとします。

その鐘の音をより遠くまで、より多くの人に響かせたいとするならば、

よほど強く打つ必要があります。

 

しかし、鐘とは強く打ちすぎると、よき音色を損なうものです。

鐘を打つ本人がもっとも近くでその音を聞くこととなります。

さて、どちらを選びますか。

鐘の価値を広く知らしめるために、より大きな音を鳴らし遠くまで響かせますか。

それとも強弱の塩梅によりその鐘の「もっともよい音」を知り、その強さで打ちますか。

 

この時に重要なことは、本人に苦がないこと。

もっとも近くにいる本人が良い音を実感し、そしてそれを信じていることです。

「自分自身が喜べているか」

という一点は、けして曖昧にしてはいけないことです。

こういったことは、例えた鐘に限らず、何事も同じではないでしょうか。

 

「自己満足」とはどこか否定的に捉えられがちですが、実は大切な要素。

 

他人の反応に精神をすり減らし過ぎて、自分自身の満足が置き去りに

されている風潮があるように思えます。

それはきっと不満を溜めるもととなり、気がつけば大切にすべきであった他人を

批判したりしているものです。

 

無理をし過ぎずに、まずは「自分満足度」を見つめ直すことも大切でしょう。

そして、自分がよいと思えるものを身近な人から急がず丁寧に届けていく。

簡単に遠くに、広くに、そして速くつながることが可能になった世の中だからこそ。

 

本当によいものは、きっと「人を介して」拡がっていきます。

価値は人により守られ、その価値を求める人達と不思議とつながるものだと思います。

何事も自分ひとりで背負いすぎることなく、緩みすぎず張りすぎずに、

ささやかな喜びを実感しながら過ごしたいものです。

                            合掌

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厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
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    (後厄)
  • 41
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    (前厄)
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  • 43
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    (後厄)
  • 60
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    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
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  • 33
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    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
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  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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