無事
ゆく年くる年の節目を迎えます。
早いものですね。
よく聞かれます。
「お寺って、コロナウィルスの影響はあるんですか?」
どうお返事していいものかと考えてしまうのですが、もちろんあります。
他と比較して、その影響の度合いに触れるつもりはありませんが、
「檀務」に顕著に表れたその影響は、今後の寺院運営そのものに影を落とします。
実のところ、寺院の先を見据え、もともと浮き彫りとなっていた問題や不安が、
コロナを機に「加速して」増していく感があります。
一方、一年間の寺の行事を振り返ってどうだったかというと、
今年もコロナウィルス感染の急拡大を受け中止となった行事がありましたが、
おおよそは恒例法要を含め皆様のご理解のもと行なうことができました。
とりわけ毎月の恒例行事に関しましては、細々とでも継続することができました。
川の水に例え、それはどれだけ細くても「流れ」を失ってはならないと心に決め、
常にリスクに対する緊張を保ち、祈りとともに動いてまいりました。
時に立ち止まることは大切ですが、そうしてばかりではいけない。
その先は目的に向けて考え、悩みながらでも行動を起こしていくべきでは。
体験から学び栄養とする心構えが布教活動には必要と考えております。
おかげさまで今年も無事に終えようとしております。
一年間の取り組みや成果、達成度、そういう評価を自分から切り離し、
一年の「完走」を成せたことにまずもって感謝したいと思います。
身近にいるこども、家族、学校や会社の仲間が無事でいてくれたこと、
ともに完走成就できたこと、これはどなたにも等しく幸せなことでしょう。
ありがとうございました。
真福寺の大晦日二年まいりは夜の11時頃よりお参り下さい。
除夜の鐘は、迷いを払う感謝と希望の鐘です。
悦びの音が響く、皆様の清々しく誓い新たな年明けを願っております。
檀信徒の皆様方、当山ホームページを見て下さっている皆様、
ご縁のあった皆々様、本年も誠にありがとうございました。
合掌