本文へジャンプ

寺族日記

写経のすすめ~残り香~

今年も毎月の写経を勤めてまいります。

どなたもご参加いただける月例行事ですので、気軽にお越し下さい。

 

写経の目的は、お勤めする人によって少しずつ違うものです。

ご供養やご祈願と位置づけ行う人もいれば、自分自身を整えるための行、あるいは

指先や能のトレーニングなどを目的に生活習慣として通う人もいるかと思います。

IMG_5021

 

遠い昔、写経とは「仕事」のひとつでした。

印刷機、コピー機など、いまあたりまえに有る機材が一切なかった時代には、

すべてが手書き写し作業。

経典を流布するには、一字たりとも間違うことなく写すしかなかったのです。

そこで写経という仕事に就くことによって報酬を得ていたのだそうです。

写し間違いがあった場合は、その度合いにより罰金が科せられたとのこと。

 

いまの時代はなんて恵まれているのでしょう。

有り難い経文に、自分の目的によって触れることを許されているのですから。

毎月21日の9時から当山で行われている写経体験会は、特に変わったことを

行なうのでも、他寺院で行われる写経会と差別化を図っているものでもありません。

 

写経の素晴らしさは、経文の一字一字と心静かに向き合う禅定のなかに有り、

その功徳とは、経文を写し終えた人のなかに現れるものだと思っております。

そして、その功徳がのちに「回向」して行くのが最大の功徳不思議の力と言えます。

 

弘法大師のお言葉

「虚しく往きて実ちて帰る」

私は、写経の実践によりこの言葉を体感できると信じていて、各写経会では、

その信心のもと経文に内在する仏菩薩にすべてをお任せしております。

 

表を見れば、美しく書写することは難しく、

内を見れば、無心で書き続けることはさらに難しい。

清らかな心で向き合えているかと問われれば、

それすらも足りていない日がある。

 

それでも、自分の目の前の経文は、二千年以上変わることのない、

生きるための「真のこと」が説かれたブッダのお言葉と疑うことなく、

安心していまを受け入れ、大丈夫、大丈夫、と力を抜いて書き続け、

投げ出すことなく最後まで到達するのです。

経文と自分の両方と素直に向き合えたならば、きっと生きる力が得られます。

 

弘法大師は『精霊集』にこのようなお言葉も残しておられます。

「身は華とともに落つれども 心は香とともに飛ぶ」

 

人の体は、花が散るのと同じくいつかは無くなるもの。

しかし、花が散ったあともその香りが辺りを漂っているように、

人が大切に持ち続けた思いや教えは、人の世に残っていく。

 

私たちが行う写経の「第一の功徳」とは、いまも消えることのない

お釈迦様の残り香に触れることなのではないでしょうか。

香る一字一字、ありがたく頂戴してみましょう。

                         合掌

 

 

毎年12月21日に写経奉納の願主様を観音堂に招き、奉納祈願を行ないます。

皆様のお写経は翌一年間は観音堂に納められ、寺族が毎朝の供養と御祈願を重ね、

その年の大晦日にお焚き上げ供養されます。

 

【写経体験会】

毎月21日 午前9時より  般若心経 (約1時間)

納経料 500円

持ち物不要 

終了後にお茶、菓子で一服していただきます。

初めて参加を希望の方はご連絡下さい。

 

【晦日キャンドル写経】

毎月末日 午後7時より 理趣経百字偈 (約30分)

納経料 無料

持ち物不要

こちらは申込み制、定員10名です。

21日の写経体験会の目的に加え、晦日の「駆け込み寺」としての

機能も果たせたらとの思いがあります。

新しい月を目の前にして、心の垢を落とし気持ちを切り替えたい、

心身の疲れを癒したいといった時にもお勧めしたいです。

非日常性を高めた古式の写経道場となっており、一名でも参加者が

居られれば開催をいたします。

詳しくは「新着情報」をご覧下さい。

月別一覧

今月の「言葉の力」

雪を暖かいと表現できる日本人の心の豊かさ

心で観る奥深さは
音ないものを音にして
見えぬものを見させる

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

↑