お寺でヨガ~夜桜を眺めながら~
真福寺では、毎月25日夜7時より1時間、ヨガを行っています。
世界中でヨガが普及し、日本のヨガ人口は800万人を越えると言われており、
個々の目的は、健康、美容、メンタルと様々ですが、これだけ多くの方に需要があり、
その確かな効果も認識されていることから、ヨガはこの先も広い世代にポジティブに
受け入れられ、より身近に広がっていくことが想像できます。
さて、昨今お寺はというと、身近な存在とは言えなくなり、どこか近寄り難い。
しかし、一度この非日常に足を踏み入れたならば、不思議と心の安らぎを得る。
これを私は「場の力」と考えます。
なぜお寺でヨガをしたいのか。
人は場のエネルギーに敏感で、その場に順応する為のセンサーのようなものがあります。
荘厳なお寺の空間は、人を一度立ち止まらせる不思議な力が働き、自分の内側を
見つめる時間を過ごすには大変適しております。
ヨガは自分の体のみならず、潜在意識や心の面にもアプローチしていくものなので、
お寺の環境やそこに流れる空気とヨガの相性はとても良いのものと想像しておりました。
お寺までヨガに来られる方の目的は様々ですが、この場で仏教の言葉に触れても
大きく違和感を感じることはないでしょう。
仏教を知る機会ともなるよう、布教環境も整えたいと、この場に期待するのです。
近くのお寺でヨガができるのであれば、自分も通えるかな。仕事帰りに寄れるかな。
ヨガを目的としてお寺に来たならば、葬儀、法事でしか入ったことのない静かな本堂で、
ゆっくり自分の呼吸を確かめ、手足を大きく広げ、気が付けば心と向き合えている。
場の力が大きな「付加価値」を生み、体も心も楽になり幸福な気持ちにさせてくれる。
皆さんは普段、これほど仏さまと長く過ごすことはない。
自然と心にもアプローチ出来て、手を合わせ、おまいりするのにもハードルは下がる。
いつか、非日常が日常と思えるほど、お寺ヨガが身近なものになればよいと思う。
仏さまのもとで多くの人が自分の体を労り、心の面で許され、癒され、解き放たれ、
明日に向かう活力をもってもらうこと、自愛の場として広がることがお寺ヨガを主催する
一番の願いとなっています。
このたび春の枝垂れ桜ライトアップの最終日、初めて庭に出てヨガを行いました。
美しくも儚いピンク色の夜桜を眺めながら。
暖かくて風もなく穏やかな夜でした。
空には星が見え、体には石畳のぬくもりを感じ、自然に身を委ねたヨガは、
その効果が一層体に染み、この心をほぐしてくれたように思います。
おかげさまで、松本、伊那など遠いところからお越し下さる方も増えてきました。
有り難いご縁をいただき、熱心に毎月通われる方も多くいらっしゃいます。
これから先も、心を込めて皆様を迎え入れたいと思っております。
合掌
月例行事名:真福寺てらよるヨガ
毎月25日19時~20時 本堂にて
参加費500円(年度初回参加時1,000円)
定員25名
毎月申込み制