晦日キャンドル写経 (毎月末日)
【古式の写経】
毎月の末日には、寺の僧侶が夜6時15分から本堂でお経をお唱えします。
その後、ご本尊の灯明から明かりを採り、客殿和室に移し全ての灯明を灯します。
この部屋が夜の写経道場となり、お香を焚いて写経参加者を迎え入れます。
夜7時前にはこちらに参加者が入ってまいります。
体を塗香で清め、洒水加持を致したあとは、少しご法話をさせていただきます。
その後、菩薩の誓願「五大願」を皆さん一緒にお唱えして、いよいよ写経を進めます。
内容は般若理趣経の百字偈。文字数は100字。所要時間平均は30分程です。
お香の焚かれた部屋は灯明の灯りのみ。
ひとつひとつの作法をわかりやすく進め、非日常空間での古式写経に身を落ち着けます。
古式で取り組むキャンドル写経は、ひと月に溜まった心の垢を落とすひとときです。
灯明の温かな灯りは心と体を癒し、優しい気持ちにさせてくれます。
余計な感情を翌月に持ち込まないよう、この道場に置いていけるとよいですね。
皆さんが心を込めて書き上げた写経は、この夜に灯された「心の灯り」です。
お帰りの際に写経を本堂のご本尊様のもとへ納め、一灯をお返しすることにもなります。
本堂でお線香をあげ、ひと月を締めくくる「晦日まいり」は終了します。
非日常から日常へ、安心と幸福感を持ち帰ってもらうことが願いです。
晦日のキャンドル写経
毎月末日 夜7時より 定員10名
参加無料
毎月申込み制 (大晦日はお休み)
身心の落ち着きを求めているときなど、ぜひご連絡のうえご来寺下さい。
持ち物は不要ですが、ご自分の筆、硯などお持ち頂いても結構です。
信濃毎日新聞(令和3年12月2日掲載)