春は始まっている
10年に一度の最強寒波。
他に、もう少し優しい表現はないものかなぁ。
と、数日前テレビを見て思っていた自分。
お寺に住んでいて、冬に雪掻きをする範囲はとても広く、相当な時間を要します。
気温が下り、空が暗くなるにつれ、すぐ戦闘モードに入れるくらいに身構えていました。
少し恐れていた、というのが正直なところです。
予報どおりに降り始めた雪は、瞬く間に厚く積もっていきました。
翌25日夜のお寺ヨガは早々と延期を決めて連絡。
午前の法事に向けて、駐車場、参道を中心に全体3度の雪掻きを繰り返しました。
夜9時、就寝前、最終の雪掻きの時には雪は止み、ひと安心。
今朝起きて辺りの様子を窺いながら、再度雪掻き。
最強寒波という表現に恐れていた私は、この程度で済んでよかったという心境でしたが、
忘れた頃に猛威を振るう大自然に対しては、このくらいの畏怖の念や謙虚な心構えは
必要なのかもしれません。
油断、過信は事故につながり命取りにもなるのですから、まだやってこないものに対し、
最大限、人に恐れをもたせようとする報道も当然のことなのです。
このたび襲来した寒波には、まだまだ各地大雪警報が続くところもあります。
とにかく事故のないよう、安全第一、広い視野をもっての行動を心掛けて下さい。
25日はとても寒い一日となりましたが、空は晴れ、陽のあたる高尾霊園の
雪掻きをしていると、体はポカポカと温まってきます。
この雪の下には、もう春が始まっていると思うと、心もポカポカしてくるのです。
喜びは、苦しみのすぐ近くにあるものらしい。何事も。
合掌