本文へジャンプ

寺族日記

御礼~蓮の植え替え~

このたび、10基の蓮の植え替えを致しました。

今年も松本市より小原章さんがお越し下さり、丁寧にご指導をいただきました。

関心のある方には、苗を持ち帰り自宅で育てていただければと呼びかけたところ、

多くの方がお越し下さり、蓮植えについて一緒に学び、一連の植え替え作業にも

ご協力をいただくことができました。

おかげさまで、親睦のひとときを得ることにもつながり、誠にありがたいことです。

小原先生、ご参加の皆さまには、心より感謝御礼申し上げます。

IMG_2940

 

3年前のこども達の春休み、塩尻市の郷福寺にて蓮の植え替え作業があることを知り、

私の法友であります白馬秀孝住職にお願いし、子連れで参加させていただきました。

その時に指導された方が、小原章先生。

この作業をこども達が体験させていただき、その年の春休みの貴重な記憶となりました。

私も一連の作業の様子を写真や動画を撮って残し、メモもとりました。

「真福寺に咲く蓮を見たい」

という思いがあったのだと思います。

 

苗がたくさん出来ていて、自由に持ち帰ってよいとのことでしたので、

育てる育てないの決断はさておき、三ついただきました。

 

お寺に戻り、日を置かずに蓮植えに挑戦。

自分のメモや動画などを頼りに必要なものをひと通り揃え、

いざ蓮植えの初実践。

 

初実践の結果から言いますと、

三つの苗から、多くの葉は伸びても、蓮華の蕾を見ることは叶いませんでした。

 

小原先生が時々様子を伺いに松本から来て下さるのです。

その後の成長を諦めると、水面にひとつ蕾が姿を見せた蓮を一種届けて下さったのです。

私の植えた蓮は咲きませんでしたが、小原先生の温かいお心によって、

夏に見事な蓮の花を見ることが出来ました。

大型の大賀蓮という種類でした。

 

 

さて、季節は過ぎ行き、冬を越し、真福寺で行なう初めての植え替え。

やはり小原先生はお越し下さいました。

泥の中にある蓮根の具合は器を返してみないとわからない。

郷福寺さんで初めて見た蓮根の姿が見れるのだろうか。

 

結果をいうと、すべての蓮根は腐っていました。

原因は、小原先生より寒さ対策が必要だったと教わりました。

 

まもなくして、小原先生は真福寺で蓮を育ててほしいと4種の元気な

苗を届けて下さったのです。

その数9基。小原さんと蓮植えを行ないました。

 

その夏に咲いた蓮の数、なんと37輪。昨夏は見事でした。

一輪一輪は4日で散ってゆきますが、7月の終わりからお盆過ぎまで、

ながく美しい蓮の花を見ることでき、多くの方がお寺に咲く蓮の花と出会い、

大変に喜んで下さいました。

 

 

蓮の成長観察をしていて思ったことがあります。

蓮は最初に出る葉も、その後に水面からまっすぐ伸びる芽、成長する蕾、

やがて咲く花、花弁が落ちたあとに膨らむ実、実を落としたあとの花托、

そのすべてが美しい。

多くの人を魅了する蓮の花は、神々しいほどの高貴な美を放ちます。

その花の香りに誘われてやってくる蜂たちもまた、蓮の美に欠かせぬ存在かと。

そして、蓮がまだ姿見せずにいた「泥」のなかも美しいものに思えてくるのです。

 

蓮の成長に欠かせぬ栄養は、この泥にあります。

「泥多ければ 仏大なり」

 

 

蓮の成長観察、身近に見た蓮の花に、日々励まされた昨夏でした。

この冬は一年前の結果を活かし、小原先生のご指導により寒さ対策。

一冬を越し、このたびの植え替えには、たくさんの立派な蓮根に出会えました。

みなさんとその姿を共有し、参加の皆さんは蓮の苗をお持ち帰りになられました。

IMG_2951

 

ぜひ、ご自宅で蓮の成長観察に挑戦してほしいと思います。

それぞれ土と肥料は違いますが、「浴びる日は一緒」です。

咲くも咲かぬも、ぜひ観察を共有したいと思います。

 

願わくは、この夏、咲く花に出会えた喜びを共有したいです。

これも蓮という名の「ほとけ」からいただいたご縁ですから。

                         合掌

 

IMG_0537

 

(追伸)

お世話になっている小原さんを蓮の先生とお呼びしていたところ、

私は先生ではありません、蓮の愛好家です、と。

 

しかし、後から知った話では、元小学校の先生でありました。

花の大好きな学校の先生。

 

昨年、小原先生が言って下さったお言葉が嬉しかった。

蓮の他に、境内に様々な花の苗を届けに来て下さり、

「真福寺を『花の寺』にしましょう」と。

それまで花に関心のなかった私。

小原さんの温かなお気持ちがとても胸に沁みました。

 

ありがとうございました。

月別一覧

今月の「言葉の力」

雪を暖かいと表現できる日本人の心の豊かさ

心で観る奥深さは
音ないものを音にして
見えぬものを見させる

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

↑