花まつりフルートコンサート (動画付)
4月23日(日)、18時30分より
4月の日曜仏教会「花まつり」が行なわれました。
今回は4年ぶりとなる本堂での音楽コンサート。
『夜桜フルート&声明コンサート』
小口郁子さんの心のこもった優しいフルートの音色が本堂に響き、
大勢のお客様がうっとりとしている様子がわかりました。
美しい演奏、素敵な曲に会場の空気は次第にひとつにまとまっていきました。
お釈迦様の御生誕を祝う伝統行事の花まつりは、自身と家族の心身健康やお子様の
成長を願うばかりではなく、お釈迦様の近くにおまいりし、仏さまについての話を聞き、
命の大切さ、いまを生きることについて考える、仏教界の要とされている行事です。
お祝いの行事であることから、堅苦しさを取り払い、お寺を身近に感じてもらうなか、
仏教を伝えるには絶好の機会なのです。
お寺を身近にとはいっても、やはり皆様にとっては非日常の場所です。
非日常で見聞きするものには特別な魅力が生まれます。
お寺に有る「場の力」とは、ひと言で表すと「寛容さ~許されること~」です。
場の力を発揮すべく、花まつりに音楽を聞かせてほしいと思っていたことと、
もうひとつ、コロナ禍にいよいよ終わりが見え始める時期を待ち、
これから「変わってゆく」こと、その希望を表現したいと考えていました。
お寺は許される場所。
笑って、泣いて、感動して、心が温まる自分を感じて、
そして「心を元気に」してほしい。
この先、世の中の様子が移り変わろうとしていますが、
明るく感じられるのかどうか、それは、あくまで人によるのです。
弘法大師のお言葉、
「物の興廃は必ず人による」
やはり、いま私達の心がどんな状態にあるか、そこが重要なのです。
来場者から喜びの声をたくさん頂戴しました。
非日常から日常へ、喜びを持ち帰ってもらえたと思うと、
私も演奏者の小口郁子さんも、とても幸せです。
小口郁子さんのフルートと合わせた真言声明を聞いてほしいと思い、
小口さんにお願いしたのは昨年のこと。
小口さんにとっては声明にふれること、ましてや声明にあわせて
フルートを吹くことなど初めてのことなのに、このたびのコンサートで、
それを見事な形で叶えて下さいました。
本当にありがとうございました。
ご来場下さった大勢の皆さまはじめ、ご協力下さった皆さま、
心より御礼申し上げます。
皆さまからの温かな拍手に、私も心が元気になりました。
合掌
【動画案内】
来場者より大きな反響がありましたフルートと声明の共演。
このたび、初めての取り組みに挑戦し、私達のオリジナルとして、
皆様にその演出に込めた思いが届いたことに感激しております。
リンク:演奏者小口郁子さんのYouTube「御伽草子」よりご覧になれます。
散華(さんげ)
https://youtu.be/yjfUkyeOmew
對揚(たいよう)
https://youtu.be/NcusHbL7WN8
吉慶漢語(きっきょうかんご)
https://youtu.be/PKfFdm2miZI