観音菩薩のご縁
なぜ、そこに足を運ぶのか。
それは、そこに観音様がおられるから。
なぜ観音様を拝むのか。
それも、そこに観音様がおられるから。
こんなシンプルな気持ちで毎月18日のご縁日を迎えています。
真福寺の聖観音菩薩は厄除の観音様。
また、明治まで寺子屋が開かれていた当時の学び舎であった観音堂で、
勉強するこどもたちを見守って下さっていた子育ての観音様。
そのお姿は、なぜか如来像。
なのに地域の人からは観音様の名で親しまれてきた、歴史ある仏さまです。
観音は観る音と書きます。
音とは心。
つまり、「心の声」に気づいて下さるから観音なのです。
正式には観世音。
世の声、世の姿を観て下さっているのでしょう。
いつも観ていて下さる仏さま。
菩薩であるが故、如来の高みに行かれてもよい仏さまなのに、
いまも絶えず救済の修行を続けておられるそうです。
菩薩のご誓願は、上求菩提、下化衆生。
上に悟りを求め、同時に衆生の迷いから目を放すことがない。
願うためだけに拝むのかといえば、そうではなく、
感謝するためだけに拝むのかといえば、そうでもなく、
観音様のお近くにいられることが有り難いから拝んでいる気がします。
観音様のお近くへ。
遥か昔より親しまれてきた観音様。
いまは亡き多くの方が心のよりどころとしてきた仏さまと感じています。
いま拝み、未来につなぐ真福寺の聖観音。
観音様のお姿に励まされ、勇気をもって現実に向き合い、
くじけることなく、念じるように生きることができた時、
私たちは「観音力」に触れることができるのでしょう。
毎月のご縁日に熱心なおまいりをいただいております。
皆さんの心の声はきっと観音様に伝わっているでしょう。
皆さんと一緒にお唱えする観音経に一段と力が入ります。
私は皆さんの声に励まされ、皆さんの存在こそが観音様であると気づくのです。
観音様はいつも観ていて下さる。
そう信じて、皆さんのお心を背に感じながら護摩行をつとめています。
そこに観音様がおられるご縁です。
合掌
【観音まいりのご案内】
8月10日は「四万八千日観音」です。
一年に一度巡る観音菩薩最大のご縁日。
48,000日分のご利益を授かる日と伝わります。
自分の一生ばかりか、次世代までの功徳をいただく有り難いおまいりです。
観音様の手から伸びる五色線に触れてご結縁していただきます。
◆16時より写仏。観音様の御手を描きます。(希望・申込制)
※写仏奉納500円
◆17時より観音祈願。(おまいりは自由です)
※参拝無料
どなたもご参加いただけます。
夏休みを過ごすお子様連れのおまいりも歓迎します。