蓮の姿に
秋の風を感じられるようになりましたね。
40の花を咲かせてくれた今年の真福寺の蓮たち。
いまは花托が残り、やがて頭を垂れ実を落として枯れ、葉も枯れていきます。
この無常の姿に趣を感じます。
3月終わりに苗を植え替える際、皆さんにたくさんの苗をお分けしました。
持ち帰った先でそれぞれに育てられた蓮が、見事に花咲いたと
喜びの報告をたくさんいただきました。
7月に入り、花芽が出たと知らせを受けた時は、私もとても安心しました。
ひとつの苗から13の花に出会えた方もいます。
真福寺の蓮の様子にくわえて、皆さんの蓮の成長報告が随時聞けて、
とても楽しませていただいた夏でした。
また、蓮を通じてのご縁、蓮の輪にも恵まれたと嬉しく思っております。
さて、趣のある蓮の花托はドライフラワーとして飾ることもできます。
皆さんに差し上げたいと周知したところ、すでに何本かお持ち帰り下さいました。
まだございますので、ご希望の方は立ち寄った際にお声掛け下さい。
蓮の成長はこれで止まったわけではなく、まだ栄養を吸収します。
葉が枯れるまで追肥は続け、泥のなかでは苗が育っているんですよ。
来年の春、その苗たちに出会うんです。
自然界にとって、
我々の目に終わりと映る姿は、「END」ではなく、
目に映らないところには「START」の節目がもたらされています。
蓮の美しさのみならず、その不思議さや強さにも見惚れ、励まされます。
また、蓮のみならず、自然界が「ENDLESS」に移りゆく姿に、
人は生きる力をもらうんですね。
合掌