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寺族日記

皆さんとの尊いおまいり

秋のお彼岸が過ぎた頃から、申し合わせたように寒くなりました。

境内では桜や梅の葉が落ち始めた頃、一斉に彼岸花が伸びてきました。

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あれ、今年は〇〇が少ないな。□□が出るのが遅いな、という

人間のものさしで捉えがちな自然というものがありますが、

総じてみれば、自然に不思議はなく、咲く時に咲き、散る時に散っています。

 

「不思議がないことが不思議」なのです。

 

それが、因縁生起の真理。

 

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数多有る自然は、土の中、空中、地上の木々や草花に真理を表し、

大いなる力を秘め、そして無限のつながりを有します。

 

時に人間界に非情な試練を与え、そこから人は知恵と進化を授かることもあり、

我々無数の生命は、この自然の力に頼り生かされています。

やはり、不思議がないことが不思議なのです。

 

私達人間も自然の一部であり、本来は不思議がないはずです。

つまり、私達のまわりの出来事、もの、すべて真理の表れではないでしょうか。

そして、きっと大いなる力と無限のつながりも秘めていることでしょう。

 

 

さて、このたび、真福寺発祥の地寺平まいりをつどい、初秋の山を歩きました。

ご参加いただいた皆様と、無事に祖師覚鑁上人をお参りすることができました。

 

春秋二度の寺平まいりのつどいを、覚鑁上人のお住まいであった高野山の

密厳院にちなんで、「密厳講」と名付けています。

 

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寺平一帯の山の間伐事業により重機が入り、その進んだあとが参道となって、

覚鑁上人がおられるところまで安全に歩けるようになり3年。

それまではまともな道がなく、有志にてつどい、藪を搔きわけて進んでいました。

この3年の間に多くの方が関心をもって下さり、大勢つどって覚鑁上人のお姿に

触れられるようになりました。

こどもからお年寄りまで、安心して山中をお参りできることは誠に有難いことです。

 

お一人で山中におられる覚鑁上人を気遣い、傘を被せてあげたいと申し出て

下さる方もおられ、とても嬉しく思った次第です。

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この寺平という場所は、日頃は人の出入りがある山ではありません。

よって、整備もされておらず、人が頻繁に歩けばお参りの道が残りますが、

そうでなければ、おそらく時とともに前の姿に戻っていくでしょう。

 

以前のように、祖師覚鑁上人像が藪のなかに見つけられない状態に

なってしまうかもしれません。

私自身、いつまでお参りを続けられるか。そして次世代へ引き継げるのか。

いま、皆さんに関心をいただいている一方で、将来への心配もあります。

 

いずれ、元どおりの山に戻ってしまうことを想像すると、祖師を寺の境内にお移しし、

寺発祥の聖地には標を残すということも考えなくてはいけません。

 

 

かつて先人が寺の発祥地に思いを込め、祖師像をお祀りし、それを祝ったのです。

昭和33年頃と考えられています。

当時の思いはもちろん大切ですし、いまの私たち自身にも信仰の思いが生じています。

人気のない山中に祖師お一人を残しておくことは胸が痛みます。

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春秋に行なう密厳講寺平まいりに、一人でも多くの方をお誘いし、

ともにおまいりしていただきたく思っております。

願わくば、折あるごとにおまいりを重ね、この道を心の拠り所として、

皆共に信仰をつないでもらえると嬉しいです。

 

そして、祖師覚鑁上人像と寺発祥の聖地を思い、

将来にむけた相応しい在り方をともに考えていただけませんか。

不思議なことではありません。これが真理です。

 

物の興廃は必ず人による。人の昇沈は定めて道にあり。

                            合掌

 

21112ADE-

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雪を暖かいと表現できる日本人の心の豊かさ

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法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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