歩ける幸せ
一日どのくらい歩いているのか、数値を計るようにしました。
常日頃、お寺で生活しているので、自分は一般の人たちに比べて
運動量が少ないと思っています。
健康のために行なっていることは、毎朝お勤め後のランニング。
悪天候などの理由がないかぎりは欠かすことなく、6年目。
2.5キロほどの短い距離ですが、これを毎日継続していることで、
40歳過ぎてから随分と体力がついたと思います。
ところが、一日の歩数はというと、平均して7,000歩程。
やはり物足りないのです。
法務に出掛ける際は法衣法具を持ち歩き、時間を気にするので車移動。
日常での買い物なども車。
一日平均8,000歩にしたいとなれば、もう少し歩く時間がほしいところです。
お世話になっているお檀家様に、活動的で大変ゴルフに熱心な方がおられ、
お天道様の下でのゴルフと仲間との交流が「健康の源」となっていることは
いうまでもありません。
私は、いつまでもご健勝でいてほしいと願うのです。
さて、このたび、立春を過ぎてから大雪が降りました。
妻と二人で雪掻きを繰り返した二日間は、両日とも20,000歩に達しました。
さすがに疲れ、よい運動になりました。
重労働にも平気なのは、日頃のわずかなランニングでも長く継続している
おかげだろうと考えています。
日本人の平均寿命は80歳を超え、女性は90歳に迫っています。
健康寿命が問われる時代。
そして、社会現役の世代にいたっては、健康体でどれだけパフォーマンスを
維持できるかが重要です。
人は「いまと自分」のみしか生きられないという真実のもと、
本来、過去と他人は変えられず、変えられるのは自分と未来のみ。
であれば、今日という日は、未来の初日であって、もっとも若き自分。
若き自分にとって、まずもって有難いことは、自らの足で歩めることです。
行きたい場所を選べるに十分な足があることです。
生きる源となっている体の中心、心臓は自らの意思で動かせませんが、
毛細血管や末梢神経が集まり、「第二の心臓」と呼ばれる大切な足は、
自分の意思で動かせます。
体を支える足ですから、歩いた分だけ体重がかかり、疲労も溜まりますが、
少しでも動いた方が体の調子がいいという方が多いのは確かです。
まさに、「健康は足下から」ですね。
自分もあと少し日常に運動量を増やしたいので、寺のまわりを歩いたり、
出掛け先ではエスカレーターより階段利用など、ごく身近なところから
意識してみたいものです。
人生、健康は最上の宝なり。
余談ですが、お写経の話。
自分はお写経を仏さまの舟に例えます。
そして、もうひとつの例えは、散歩。
前から自分は、お経の功徳は「指先から」と思っております。
脳の活性、心の浄化も、自分の指先から。
指先で一字一字、一歩一歩。
そう、お写経とは、仏さまと歩むお散歩。
もし般若心経なら、262歩。
行き先は心身健康。
合掌
真福寺の写経風景