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利他の精神

6月、まだ朝の早い時間に寺平周辺の様子を見ると、かなり草が伸びていたため、

そろそろ綺麗にしなくてはと思ったその日は、普段と違い周辺に変に気配があり、

それは野生動物によるものと感じて警戒心を高めました。

 

翌日、小熊が発見されたと放送が流れ、そこからそう遠くはない場所と知りました。

あくまで偶然なのですが、この辺りは無防備に近づいてはいけないと感じたことは

事実でありまして、しばらく寺平へのおまいりは遠慮していました。

 

ただ、周辺の草が伸び荒れてしまうことは気がかりでおりました。

 

 

7月上旬、梅雨はまだ明けず連日30度を超える暑さが続きます。

檀徒のおひとりが寺平の草刈りを一緒にして下さることになったのです。

このご厚意に甘えさせていただき、久しぶりに寺平に入りました。

 

当初、登り口周辺の作業のみと考えていたのですが、山道も刈ろうと言って下さり、

祖師覚鑁上人像までの道をすべて整備して下さいました。

足場も悪く、なかなかの重労働であったと思いますが、快くかつ軽快に作業をすすめる

お姿に驚かされてしまいました。

 

休憩をとりながらお話を聞かせてもらうと、お年は70半ばですが、

体力はいまも十分あるとおっしゃいます。

とにかく健康、丈夫な体であることが有難いと感じているそうです。

食事は三食しっかりと摂る、早寝早起きを心がけ、十分な睡眠も摂る。

時間を作っては、自らすすんでいくつもの場所に足を運んでは作業し、

安全や景観の維持に取り組んで下さっている。

早起きして仕事をするので、食事もしっかり摂れるそうです。

 

そのあとに続いたお言葉に、私は胸を打たれました。

 

「大切にしていることは一日一善」

 

一日一善。

昔、学校でもどこでもよく聞かされた言葉です。

ですが、最近は聞かなくなったし、口にする人もいなくなったように思います。

これも時代の変化なのでしょうか。

 

お檀家様がごく自然と口にされた言葉には、説得力はもちろんですが、

その言葉の力強さというよりは、そこに厚い「人情」を感じました。

そして、私が胸打たれたのは、おそらくそのスピリッツ。

 

利他の精神。

 

 

丈夫な体に生んでもらえたから、人のためにもお手伝いしたい。

それに作業した足跡を振り返ってみれば、気持ちいいじゃないか、と

笑顔で話される。

徳の高い方だと感じます。

 

寺平の空の下、大変清々しい気持ちになりました。

 

 

昔々、お釈迦さまはこうおっしゃられたそうです。

 

「善を成すのを急ぎなさい。善を成すのにのろのろしていたら、

心は悪を楽しむようになります。」

 

人は善よりも、意識した悪意に加えて「無意識の悪行」をいくつも重ねています。

だから、日々お経のお勤めは「懴悔の文」から始まります。

 

逆に、無意識の善は難しい。

やはり、善は意識しないと成せるものではないと思うし、

身についていかないとも思います。

 

私なんか、善がすぐに身から離れてしまう。

 

 

しかしながら、善行を喜ぶ心は、まことに自然なこと。

それは人の深いところには仏性があるからだと考えています。

 

お檀家様のように、心身が両輪の如くしてお健やかであることは、

大事とわかっていても、なかなか得難いのです。

 

なぜか。これも昔にはよく聞いた言葉だ。

 

「修行が足りん!」

 

そんな私が、聖地寺平が綺麗になりひと安心。

あらためておまいりをさせてもらおうと思います。

鈴に代えて、錫杖の音を山に響かせながら。

                   合掌

月別一覧

今月の「言葉の力」

向日葵~わかちあう~

争うことをしない
ならんで東の空を向く
夏のひまわりのように

言葉の力一覧

聖観音縁日護摩修行
ととのう写経体験
癒しのおてらヨガ

法事・年忌法要早見表

亡くなった年 本年回忌
令和5年 2023年 一周忌
令和4年 2022年 三回忌
平成30年 2018年 七回忌
平成24年 2012年 十三回忌
平成20年 2008年 十七回忌
平成14年 2002年 二十三回忌
平成10年 1998年 二十七回忌
平成4年 1992年 三十三回忌

真福寺の法事について

厄年早見表

大厄(男性)

  • 24
    平成13年生
    (前厄)
  • 25
    平成12年生
    (本厄)
  • 26
    平成11年生
    (後厄)
  • 41
    昭和59年生
    (前厄)
  • 42
    昭和58年生
    (本厄)
  • 43
    昭和57年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

大厄(女性)

  • 18
    平成19年生
    (前厄)
  • 19
    平成18年生
    (本厄)
  • 20
    平成17年生
    (後厄)
  • 32
    平成 5年生
    (前厄)
  • 33
    平成 4年生
    (本厄)
  • 34
    平成 3年生
    (後厄)
  • 36
    平成元年生
    (前厄)
  • 37
    昭和63年生
    (本厄)
  • 38
    昭和62年生
    (後厄)
  • 60
    昭和40年生
    (前厄)
  • 61
    昭和39年生
    (本厄)
  • 62
    昭和38年生
    (後厄)

真福寺の厄除けについて

厄年は「数え年」を基準としています。

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